のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

知れば知るほど『ペーパームーン』、つづき(『ペーパームーン』は落語だ!?)

2012-02-26 00:05:04 | フキューの名作
前回、40年近くも昔の映画について、
唐突にダラダラ書いてしまい、
削除したくなってたところ、、、

なんと、当ブログ開設以来、
1日分のアクセス数、最多を記録

どひゃ~、なんでじゃ

それくらい世の中、
『ペーパームーン』好きが多いってこと?

ともあれ、
お読みくださった皆さま、
ありがとうございます

で、つづきです。

制作秘話と音声解説によって、
この映画がボグダノヴィッチ監督と
監督の前妻、ポリー・プラット(以下、ポリー)
との二人三脚による、
元・夫唱婦随(?)の作品であることが感じられました。

ポリーはプロダクション・デザイナー。
テイタム・オニールを発掘し、
美術&衣装全般を担当。

映画の象徴的場面でもある、
「紙の月」に座るアディ(テイタム)の
世にも可愛らしいワンピース。
それまでダボダボのツナギで男の子みたいだったアディが、
はじめて女の子らしく登場する、あの服!
あれもポリーのデザイン&ハンドメイドとか。

ほかにも、あの野外シーン、この室内シーン、
ロケハンでポリーが探しだしたシーン多数。

プライベートの関係は破綻していても、
こんなにいい映画をつくれたなんて、
仕事仲間としてはベストパートナーだったんだねぇ。。。
(制作秘話映像にはポリーも登場)



そんなこんなで、
40年近くぶりに
じっくり観た『ペーパームーン』。

ふと思ったのは、、、

落語っぽい??

ってこと。

ワル賢くて生意気だけど憎めないアディは、
落語に出てくるガキンチョの代名詞
「金坊」だし。

店員をケムに巻き、
お金をチョロまかしながら買い物するシーンは、
古典の『時そば』『壷算』。

ラストシーンも
涙を誘う、い~い幕切れになる寸前で、
アディの一言がクスッとオチ(サゲ)になる

我ながら10代の頃から、
つくづくこういう話が好きだったんだなぁ。
と、再認識。

ストーリー、美術、衣装…
自分の好きな要素がギュギュ~ッと詰まった、
知れば知るほど好きになる映画、
それがこの『ペーパームーン』なのでした。



仏頂面が可愛かったテイタム・オニールは、
その後、『がんばれベアーズ』に出て、
徐々に名前を聞かなくなり、
テニスのジョン・マッケンローと結婚したけど、
いい噂は聞かなくなり…

今、40代後半くらい?

どんな人になったかは、
あえて見たくない気がする。

天才子役の芦田愛菜ちゃんが、
40年後、どんなふうになってるか
見たくないのと同じくらいに…

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