
是枝裕和監督最新作、
『海よりもまだ深く』
観てきました。
タイトルはテレサ・テンの持ち歌
『別れの予感』のサビから。
台風の夜、ラジオから流れる
その歌に耳を傾けながら、
樹木希林演じる老母が
ひとりごとのようにつぶやく。
あのセリフが似合う女優、
今、日本で樹木希林以外に
いるだろうか?
余談だけど、この2月に亡くなった
友人の母上の名言、
「人間は何のために生きているか?
それは“生まれてしまったから”」
を思いだした。
今作は原案も脚本も
是枝監督が生みだしたもの。
淡々とした可笑しみのなかに
そこはかとない凄みを感じた。
前作『海街diary』もいい作品だったけど、
どこか嘘っぽい感が残ったのは、
原作が有りものだったせい?
(個人の感想です)