ご主人の酒乱やDVで悩む奥さんは多いと思います。
その人たちがよく言う
「普段は優しくて、いい人なの…」
それ、普段じゃないです。
酒乱中、DV中が、本当の姿です。
優しくていい人の時は休憩時間です。
24時間暴れっぱなしでは身が持ちません。
我が夫は、さしづめ「恋乱」でしょうか。
おかしくなるのは人間としての弱さや何かのタタリ…と思っていました。
そう思いたかった自分がいました。
相手の女性に惑わされている…親のせい…因縁や相性…。
もちろん自分に原因があるとも考え
まず自分が変われば相手も変わると信じて
色々やってみた時期もありました。
でも今ならはっきりわかります。
夫の言動は豹変ではなく、それが真実の姿だと。
心理学的、宗教的、その他の方面から原因を煮詰めれば
意見は様々あるでしょう。
でも、人としての弱さや因縁みたいなものは
誰でも持ち合わせて生まれていると思います。
同じ条件でありながら、つつがなく一生を終える人もたくさんいます。
また、この部分が悪い!と原因を究明できたからといって
解決するものではないのです。
今、目の前にいる悪魔みたいな男…
それが星の数ほどいる中から選んだ、ただ一人の男。
クジをひいたらスカだった…
それを認めたくなくて、右往左往していたような気がします。
でも、それはお互い様です。
結婚したら、なんやかんやあるのは当たり前。
それを乗り越える手段として、私は「愛」を使いませんでした。
次々と襲ってくる困難に、怒りと憎しみで対応。
怒りや憎しみにセットで付いてくるのは、疑いです。
疑っていると、自分が安心なのです。
まただまされるんじゃないか、煮え湯を飲まされるんじゃないか…
ほ~ら、やった…
そうして、何かコトが起きても
自分はあらかじめ予測していたという
無意味なプライドを満足させるわけです。
疑いは、さらにバージョンアップされた次の困難を呼び込みます。
これもセットです。
悪循環の中で、ひたすら来もしない幸福を求めていたわけです。
この連鎖を絶つために必要なのは「愛」です。
夫を愛し、敬うことも愛ですが
そんなに補欠と結婚したがっているなら
あっさり別れてあげるのも愛だったのではないかと、今なら思えます。
負け戦で終わりたくないばっかりに
いたずらに夫や自分を傷つけ、摩耗させた結果
理性の中に隠れていた真の姿を
双方が必要以上に大きくさらけ出してしまったのではないかと…。
そして私は蟻地獄の底で、1等のハワイ旅行や自転車を望み続け
与えられた健康や子宝、その他多くの恵みに目もくれませんでした。
「足るを知る」「感謝の心」と言うと
いささか宗教めいて不本意ですが
再出発が難しい年齢になって、やっとわかった幸福の鍵です。
そしてもうひとつ大事なことがあります。
…カネです。
そもそも、なぜ秘密にしておくべきことが早々にバレるのか。
怒られ、笑われながらも居直って、なぜやめられないのか。
それを知って、なぜこうまで腹が立つのか。
ここまでコケにされて、なぜ別れないのか。
…すべて、カネが充分でないからです。
秘密を守るには、金が必要です。
現金が少なければ、デートは自家用車か近所一辺倒
行動範囲もワンパターンとなり、人目につきやすくなります。
プレゼントや食事だって、彼女にいろいろしてやる分を
女房にも同じようにサービスしておけば安全なのですが
フトコロが淋しいと
どうしても一本に絞らざるを得ない状況になってしまいます。
そしてバレたら居直るしかありません。
なにしろ女房の満足する慰謝料や養育費が出せないのです。
だからといって謝罪して、生涯そのことをネタにいびられるのはつらい。
どうせなら居直って好きなことにふけり
敵があきれて出て行くのを待つほうが楽。
金が無いための悪循環です。
一方、女の疑惑は不満が引き金です。
精神的、物質的、肉体的に不満があれば
その不満を解消するために原因を突き止めたくなるのが女です。
当然配偶者にも原因究明の鋭い視線が注がれる羽目になります。
こうなれば税務署と同じ。
ひとたび標的を定めたからには、必ず何か見つけるまで食らいつきます。
しかし、鬼神も裸足で逃げるほどの怒りに燃えながら
妻のほうも金が無いために、おいそれと動けません。
家を飛び出すくらいはなんとかなっても
先々のこと…子供連れでの生活費、教育資金などが心配になると
「いや…待て待て…」
となるのです。
嫌なら黙ってさっさと別れりゃいいのです。
特技無し、資格無し、安定した仕事無し…よって金は無し。
つまり働いて食べていく自信無し。
ないない尽くしの身の上でも、この怒りをもってすれば
たとえ我が子もろとも路傍の露と消えようと本望のはずです。
しかし、それは恐ろしい…。
おのれの無能と意気地のなさをカムフラージュし、正当化するために
亭主の落ち度をあばきたて、グダグダ言うことになります。
他のかたのことは知りませんが、少なくとも私はそうでした。
金で幸福は買えないけど、不幸は救えます。ほほほ。
さて、ボーナスはいずこ…。
日給月給のガテン業界
ボーナスといっても寸志に毛が生えた程度ですが
まとまるとちょっとした金額です。
現金支給なので、義姉はいつものように
みんなの分をまとめて夫に渡したと言います。
犯人は明らかでした。
夫のことを「マ○コ盗っ人」と呼んだ人がいます。
当時なぜか私のことをかわいがってくれていた億万長者です。
「男はなぜ不倫をするか…タダだからだ」
金の世界で強い人は、言うことも強烈です。
「タダほど怖いものは無い。
これをやると、金のかわりに泣かせる人数が多くなる。
人を泣かせる者は、必ず金でも問題を起こす。
盗っ人だから当然だ。
金に嫌われた者と一緒にいてもいいことはないぞ。ガハハ」
でも今回は、本当の盗っ人になっちゃったのね…
夫がどうこうより、ボーナスが先です。
会社から新たに出す余裕はありません。
ヘタに会社に入り込んだのが運の尽き…
すったもんだのあげく折半ということになりました。
夫はその日、帰って来ませんでした。
その人たちがよく言う
「普段は優しくて、いい人なの…」
それ、普段じゃないです。
酒乱中、DV中が、本当の姿です。
優しくていい人の時は休憩時間です。
24時間暴れっぱなしでは身が持ちません。
我が夫は、さしづめ「恋乱」でしょうか。
おかしくなるのは人間としての弱さや何かのタタリ…と思っていました。
そう思いたかった自分がいました。
相手の女性に惑わされている…親のせい…因縁や相性…。
もちろん自分に原因があるとも考え
まず自分が変われば相手も変わると信じて
色々やってみた時期もありました。
でも今ならはっきりわかります。
夫の言動は豹変ではなく、それが真実の姿だと。
心理学的、宗教的、その他の方面から原因を煮詰めれば
意見は様々あるでしょう。
でも、人としての弱さや因縁みたいなものは
誰でも持ち合わせて生まれていると思います。
同じ条件でありながら、つつがなく一生を終える人もたくさんいます。
また、この部分が悪い!と原因を究明できたからといって
解決するものではないのです。
今、目の前にいる悪魔みたいな男…
それが星の数ほどいる中から選んだ、ただ一人の男。
クジをひいたらスカだった…
それを認めたくなくて、右往左往していたような気がします。
でも、それはお互い様です。
結婚したら、なんやかんやあるのは当たり前。
それを乗り越える手段として、私は「愛」を使いませんでした。
次々と襲ってくる困難に、怒りと憎しみで対応。
怒りや憎しみにセットで付いてくるのは、疑いです。
疑っていると、自分が安心なのです。
まただまされるんじゃないか、煮え湯を飲まされるんじゃないか…
ほ~ら、やった…
そうして、何かコトが起きても
自分はあらかじめ予測していたという
無意味なプライドを満足させるわけです。
疑いは、さらにバージョンアップされた次の困難を呼び込みます。
これもセットです。
悪循環の中で、ひたすら来もしない幸福を求めていたわけです。
この連鎖を絶つために必要なのは「愛」です。
夫を愛し、敬うことも愛ですが
そんなに補欠と結婚したがっているなら
あっさり別れてあげるのも愛だったのではないかと、今なら思えます。
負け戦で終わりたくないばっかりに
いたずらに夫や自分を傷つけ、摩耗させた結果
理性の中に隠れていた真の姿を
双方が必要以上に大きくさらけ出してしまったのではないかと…。
そして私は蟻地獄の底で、1等のハワイ旅行や自転車を望み続け
与えられた健康や子宝、その他多くの恵みに目もくれませんでした。
「足るを知る」「感謝の心」と言うと
いささか宗教めいて不本意ですが
再出発が難しい年齢になって、やっとわかった幸福の鍵です。
そしてもうひとつ大事なことがあります。
…カネです。
そもそも、なぜ秘密にしておくべきことが早々にバレるのか。
怒られ、笑われながらも居直って、なぜやめられないのか。
それを知って、なぜこうまで腹が立つのか。
ここまでコケにされて、なぜ別れないのか。
…すべて、カネが充分でないからです。
秘密を守るには、金が必要です。
現金が少なければ、デートは自家用車か近所一辺倒
行動範囲もワンパターンとなり、人目につきやすくなります。
プレゼントや食事だって、彼女にいろいろしてやる分を
女房にも同じようにサービスしておけば安全なのですが
フトコロが淋しいと
どうしても一本に絞らざるを得ない状況になってしまいます。
そしてバレたら居直るしかありません。
なにしろ女房の満足する慰謝料や養育費が出せないのです。
だからといって謝罪して、生涯そのことをネタにいびられるのはつらい。
どうせなら居直って好きなことにふけり
敵があきれて出て行くのを待つほうが楽。
金が無いための悪循環です。
一方、女の疑惑は不満が引き金です。
精神的、物質的、肉体的に不満があれば
その不満を解消するために原因を突き止めたくなるのが女です。
当然配偶者にも原因究明の鋭い視線が注がれる羽目になります。
こうなれば税務署と同じ。
ひとたび標的を定めたからには、必ず何か見つけるまで食らいつきます。
しかし、鬼神も裸足で逃げるほどの怒りに燃えながら
妻のほうも金が無いために、おいそれと動けません。
家を飛び出すくらいはなんとかなっても
先々のこと…子供連れでの生活費、教育資金などが心配になると
「いや…待て待て…」
となるのです。
嫌なら黙ってさっさと別れりゃいいのです。
特技無し、資格無し、安定した仕事無し…よって金は無し。
つまり働いて食べていく自信無し。
ないない尽くしの身の上でも、この怒りをもってすれば
たとえ我が子もろとも路傍の露と消えようと本望のはずです。
しかし、それは恐ろしい…。
おのれの無能と意気地のなさをカムフラージュし、正当化するために
亭主の落ち度をあばきたて、グダグダ言うことになります。
他のかたのことは知りませんが、少なくとも私はそうでした。
金で幸福は買えないけど、不幸は救えます。ほほほ。
さて、ボーナスはいずこ…。
日給月給のガテン業界
ボーナスといっても寸志に毛が生えた程度ですが
まとまるとちょっとした金額です。
現金支給なので、義姉はいつものように
みんなの分をまとめて夫に渡したと言います。
犯人は明らかでした。
夫のことを「マ○コ盗っ人」と呼んだ人がいます。
当時なぜか私のことをかわいがってくれていた億万長者です。
「男はなぜ不倫をするか…タダだからだ」
金の世界で強い人は、言うことも強烈です。
「タダほど怖いものは無い。
これをやると、金のかわりに泣かせる人数が多くなる。
人を泣かせる者は、必ず金でも問題を起こす。
盗っ人だから当然だ。
金に嫌われた者と一緒にいてもいいことはないぞ。ガハハ」
でも今回は、本当の盗っ人になっちゃったのね…
夫がどうこうより、ボーナスが先です。
会社から新たに出す余裕はありません。
ヘタに会社に入り込んだのが運の尽き…
すったもんだのあげく折半ということになりました。
夫はその日、帰って来ませんでした。