ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

ロトルア12回目行:ハムラナ・スプリングス

2022年09月22日 | 北島:ロトルア

2021年3月のロトルア小旅行


2日目はロトルア湖北端、湖
を挟んで街の反対側にあたる
ハムラナ・スプリングス



NZでスプリング(泉)といえば
温泉も含まれますが、ここは
温泉施設ではなく、自然散策
のための広大な公園でした。



敷地内には天敵がいないのか



とにかくものすごい鳥の数

人は有料でも鳥は無料で自由
に出入りできますからね~


水草の上に集まるニュージー
ランドスズカモ。食睡一体



茂みの隙間からはガチョウが
1列に並んで水に入って来ま
した。見事な団体行動です

水に入るとみんな水を一口


自然美をできるだけ原型のま
まとどめて、観光施設にした
場所はロトルアには多数あり
ます。ほぼすべてがマオリの
イウィ(部族)経営で、従来の
自分たちの居住地を施設にし
ており、ここもそうでした。


中央を流れるカイカイタフナ川



ここは人口2,000人のナティ
ランギウェウェヒという部族
が、先祖代々暮らした場所で

かつて川の両側はジャガイモ
やサツマイモ畑で、川はコア
ロなど川魚、森は野鳥、野豚
野鼠の宝庫だったそうです。


1890年頃には廃墟になってい
た、マオリの集会場テアラワ



コアロとは南半球に幅広く生
息するガラクシアス属淡水魚

かつてはロトルアなど北島中
央部マオリの重要なタンパク
源のひとつでした。しかし、
乱獲とヨーロッパ人の入植で
森が牧場に代わり生息地が奪
われ今では希少な生き物に。


コアロの最大の特性は水があ
れば垂直の段差を登れること



その特性を活かして、水中の
最大の敵であるマスから守る
ために、ここではこうした段
差を設けて保護しています。



種類は違いますがハワイ島で
知った135ⅿの滝登りをする
魚オオプ
を思い出しました。



川は敷地内にある8つの源泉
の水が流れ込んだもので、ロ
トルア湖に注いでいくそう。

ブルースプリングのような碧
さで、これも長い期間地下で
ろ過され、光を吸収する粒子
が取り除かれた結果なのか。


ため息の出るような美しさ



水中に別世界が広がるよう。

島のような水草には多くの生
き物が生息していそうです。


どこまでが地表でどこからが
水中なのか境目も曖昧です。



ここにもレッドウッドの林が

第一次大戦戦没者慰霊林


北米西部の高地原産の赤松は
ロトルアの気候が合うよう。

NZ各地で植樹が試みられま
したが、ほぼ失敗したそう💦


階段の下に見えてきたのは一
段と碧い源泉に違いない場所



源泉テプナアハンガルア
(※ハンガルアの泉の意)

見るからに神聖な泉です。
水深15ⅿ、水温は常に10度


ここは8ヵ所の源泉の中でも
長老が祈りを捧げ、悪霊を払
った部族の特別な泉だそう。


名前の由来には切ない2つの
言い伝えがあえります


その1:ハンガルアは部族
の高貴な女性で、ヒネルアと
名付けたマオリ伝説の水龍タ
ニファを、ペットとしてこの
泉で飼っていました。飼い主
の没後、ヒネルアはいなくな
り子孫がコアロとなってカイ
カイタフナ川に住むという説


その2:もう1説は夫の死を
嘆いたハンガルアはこの泉に
身を投げ、タニファのヒネル
アに生まれ変わったという説


ここで橋を渡り川の反対側へ

他では見ない冷めた水の色
そして瑞々しい緑と落ち葉
心を打つ自然のコントラスト


ここは『踊る砂』

川底から無数に水が湧き出て
砂が躍るように見える場所。


濃淡の砂の揺らぎが透明な水
越しに見え不思議で美しい



ちょっとしたカフェもある
事務所に戻って来て、コロナ
でアメリカから戻ってきたと
いうスタッフとしばしお喋り

目の前はゴルフ場⛳コロナの
中ここで屋外結婚式があった
そうで、「コロナでもここま
でできる」と感動したとか👰


私たちの話に聞き耳を立てて
傍にいたラスボス、ラッセル



縄張り争いを繰り広げる若手
のポパイを引き連れ、駐車場
までお見送りではなく、ど
うやら追い払われた私たち



見応えあるいい場所でした。

いつかまた再訪してみたい。


外は目の前がロトルア湖で、
ウの先生率いるカモメの学校

ロトルア湖は水鳥の楽園🌈


コメント
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