ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

タスマニア行:取り組みに感謝

2024年11月27日 | オーストラリア:タスマニア

2023年3月のタスマニア5日目


野生動物病院と療養所を兼ね
ボノロング野生動物保護区
の話もとうとう4本目です。


さらに行くと別の柵にまたま
たタスマニアデビルデビ
ル好きにはたまらない場所



しかもこの疎らな毛といい、
枯れ草まみれといい、見すぼ
らしさピカ一で最高に可愛い



ここは藪のあるやや広い高齢
デビル用エリア。いわば養老
院。何匹かが棲んでいます。

踏み鳴らされた立派な獣道
どれだけクルクル回ったのか


切り株のお立ち台にも1匹



しばらくモゾモゾしていて、



やっとポジショニング決定



着地してこのまま寝るのかな



自由は制限されても安全な場
所。一晩中探し回らなくても
ごはんと水と寝床があって、



寿命4~6年の晩年を過ごすに
は決してワルくはない場所。



人目はあるけれど少しでも穏
やかな老後の日々を楽しんで



デビル同様今やタスマニアだ
けに生息しているフクロネコ

とうとう会えました


ネコと言っても水玉が目印の
肉食の有袋類フクロネコ科。


この子の名は「ナッツ」商業
用の大きな鉄製ゴミ箱に閉じ
込められ頭を負傷してここへ



脳に障害が残り、丸くしか歩
けなくなり、ついたあだ名は
ドーナツ。しかし、数ヵ月に
及ぶ集中リハビリの奏功で徐
徐にまっすぐ歩けるようにな
ったばかりか、元気な子をた
くさん産んで立派な母親に


子どもの何匹かは、60年前に
絶滅したと言われる本土での
再生計画の一環で、ビクトリ
ア州へ。いつか本土にも野生
のフクロネコが戻れば、ナッ
ツ母さんも貢献したことに💪

(※この子もナッツの子孫か)


園内には野生動物病院として
の活動をガラス越しに見られ
る場所もあり、大小さまざま
な形の動物や鳥への麻酔のか
け方や、実際の治療もビデオ
で見学することができます。



痛々しく足を怪我したデビル



リリースは胸を打ちます。



どこにいるのかわかって



海に駆けて行くペンギン😭



デビルも袋から出されるや



目が悪くても、森へ一目散😭



ボノロング野生動物保護区は
NPOなど慈善団体ではなく自
立した小さな民間企業です。


入園料やグッズ販売だけでな
く、募金、民間や動物保護団
体等から支援を取り付け、野
生動物保護のため24時間年中
無休で活動を続けています。


その中で目を引いた企業支援


送配電事業者タスネットワー
クス
は「電柱と電線の所有者
として」の責任感で支援し、



ビクトリア州の地銀ベンディ
ゴ銀行は商業用洗濯機と乾燥
機の提供という目立たない支
援を続けて日々の運営を助け



富士ゼロックス(という会社は
なくなりましたが)のタスマニ
ア代理店は2013年より、デビ
ルの繁殖支援を始め早10年!

当時「自然保護のために企業
からアプローチを受けること
は稀だった」と園側が認める
とおりの状況でしたが、個人
ではなかなかできない規模の
支援を息長く続けている企業


支援でたくさんのデビルが子
孫を残せたことでしょう。相
手は生き物。継続は力なり💪


弱肉強食という自然界の摂理
以上に人間の営みに追いやら
れる野生動物。棲み処を追わ
れ、餌場や営巣地を奪われ、
事故に遭ったり罠にかかった
り、水、大地、食物の汚染も
今や気候変動も大きな脅威


地球は人だけのものではない
ということを常に忘れず、自
分にできることをしていこう

取り組みに感謝🙏また次回


コメント
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