The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『Holmes and Moriarty』(原題): ガレス・ルービン

2024-11-21 | ブックレヴュー&情報
『Holmes and Moriarty』2024/9/26 (ハードカバー)


以前ご紹介した『ターングラス』の著者であるガレス・ルービンによるシャーロック・ホームズのパ
スティーシュ作品『Holmes and Moriarty』(原題)が刊行されているという情報が出ていたので飛び
つきました。

先ず、『ターングラス』ですが、
これは以前ご紹介しましたように、”鏡写しの殺人”というサブタイトルがつけられている様に大変画
期的な作品で、表紙と裏と両方から本文が始まり真ん中でぶつかる構造をしている と言う大変珍し
い作風で、どちらから読んでも大丈夫・・・と言う(こうして書いただけではなかなか意味不明かも
しれませんが・・・)。



兎に角作品は読了したのですが、余裕があれば感想は別途書きたいと思います(多分無理)
で、その巻末に訳者である越前 敏弥 氏から、作者であるガレス・ルービンによるシャーロック・ホー
ムズパスティーシュ作品が刊行されているとの情報が載せられていました。

その作品は『Holmes and Moriarty』(原題)との事で、ビックリ!と共に大喜びで・・・。
しかも、この作品は”コナン・ドイル財団” 公認の作品との事。

”コナン・ドイル財団”公認の作品と言えば、大分前に取り上げましたが アンソニー・ホロヴィッツ
による『絹の家』と『モリアーティ』がありますが、それに次いでの公認作品という事になります。

ホロヴィッツの両作品共私が読んだのはハードカバーでしたが、その後それぞれ文庫化出版されたよ
うです。
↓ ハードカバー版

↓ 文庫本版


(『絹の家』と『モリアーティ』の感想記事は下記に)

今回ご紹介した作品は 現時点では日本での翻訳出版はされていませんが、何とか早く・・・と期待
しているところです。

で、今回の『Holmes and Moriarty』の概略は、
大変大雑把ではありますが、(今分かっている状態の中での概略です)

【ある俳優が、シャーロック・ ホームズに珍しい事件の相談にやって来る。毎晩、同じ観客が、下手
に変装して彼の芝居を見に来る。一方、ホームズの宿敵ジェームズ ・モリアーティは、敵対する 2 つ
の犯罪組織のボスの殺人事件で濡れ衣を着せられる。2 人は、両方の事件の背後にある真実を解明し、
その過程で世界を救うために協力することになる。】

と言った感じらしいですね。

で、
4人全員が同じ人物に狙われているなかで、彼らは真の悪人の正体を暴くため図らずも手を組むことに
なり、より大きな陰謀に立ち向かうことになる。
という事になる様です。

ホームズ&ワトソンとモリアーティ&モラン大佐が手を組む・・・面白そうです。

そして、ワトソンとモランの視点での物語が交互に語られ、冒険物語とミステリが混ざりあい、映画化され
ても楽しそうだと・・・・。
その場合は、ロバート・ダウニー・Jr.+ジュード・ロウ版で是非!・・・(良いですねぇ←個人の感想です)

取りあえず第一報としての概略のみですが、是非翻訳版を刊行して頂きたい(可及的速やかに)

関連過去記事は下記に

※ シャロック・ホームズ 「絹の家」 感想
※ アンソニー・ホロヴィッツ著 『モリアーティ』 読みました







2 コメント

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Unknown (猫野親分)
2024-11-26 02:24:06
こんにちは。

ホームズとワトソンとモリアーティとモラン大佐(空家の冒険でボコボコにされた彼ですよね!)が手を組むですかー!!!
誰がリーダーかしら、やはりホームズ?またはモリアーティ、、、
二人がいがみ合ったところで、まさかのワトソンがまとめ役になったりして(笑)
ちゃんと次の正典に繋がるようにしてる辺りは心にくいですね!

ホームズとモリアーティと聞いて、ジェレミーとエドワード(ハードウィック)の舞台劇を思い出しました。
(、、、と、まるで自分が観に行ったかのように言ってますが、もちろんいつもの受け売りで、劇の存在自体、先月知ったところです(笑)

あのトンデモ設定が許されるなら、これもアリだなぁと。ワハハ(笑)
観てもないくせにトンデモとか無礼ですが、実はモリアーティとホームズは同一人物だったというのはどうなんでしょうか。
もちろん、当時の現役ホームズであったブレット氏とハードウィック氏の生舞台を観られるなら、設定とか何でもオッケーではありますが(笑)
何なら二人の座談会とか、いっそ舞台に立って笑ってくれてるだけでも(違)

ああまた無駄口を叩いてしまいました。
でもこれはなかなか面白そうなので、和訳されたら(ヘタレ)買いですね!
もちろん私はグラナダキャストで妄想しながら読むつもりですー(笑)
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>Unknown (Yam Yam)
2024-11-26 10:08:26
猫野親分さん、
再びコメントありがとうございます。

今作はアンソニー・ホロヴィッツに次いでコナン・ドイル財団公認作品でもありますので、是非!と期待して
いる作品です。
斬新な設定で、いつもながら実際のキャストを妄想しながら・・・になりそうです。
記事にも書きましたが、今回の作品は概略から想像するに、やはりロバート・ダウニー・Jr&ジュード・ロウ
がぴったりしそうだと・・・・。(個人の感想です)

ところで、パスティーシュと言えば・・・で思い出したのですが、
「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」(松岡圭祐著)をお読みになったでしょうか?
この作品はとても面白かったし、何といってもジェレミーで・・・と感じた作品です。
この作品でのホームズはジェレミーしか思い浮かばなかったです。
日本でのジェレミー・ホームズが観たかったなぁ。と実感したのでした。
大分前のの記事ですが、ざっと概略(結構ながくなっちゃいましたが・・・)よろしければ覗いてみてください
ませ。

https://blog.goo.ne.jp/ocicat0306/d/20171112


因みに、続編も読みましたが、個人的には一作目の方が良かったし、インパクトが強かったように思いま
す。
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