”Magpie Murders"
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/28/9e8f0d90a7397538508c47f56d26468d.jpg)
・・・・・ その(2)
前回の続きです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/f5/5642abb4eebd2ddf0a861a416433e1f5.jpg)
『カササギ殺人事件』では、過去に何度も触れました様に アガサ・クリスティへのオマージュが豊
富に散りばめられています。
チャールズが口ずさむ 作品タイトルにも使われたカササギの童謡です。
One for sorrow, (一羽なら悲しみ)
Two for joy, (二羽なら喜び)
Three for a girl, (三羽なら娘)
Four for a boy, (四羽なら息子)
Five for silver, (五羽なら銀で)
Six for gold, (六羽なら金)
Seven for a secret, (七羽ならそれは)
Never to be told. (明かされた事のない秘密)
(wikipediaによると、もっと長いものや、少しずつ異なる色々なバージョンがあるようです。)
アガサ・クリスティもマザー・グース等(と言われている)童歌をモチーフに使った作品が幾つか
ありますね。
こんな点でもクリスティへのオマージュが見受けられます。
(因みに、”One for Sorrow”は『ルイス警部』のS9でエピソードのタイトルに使われていました。
いきなり話が逸れてスミマセン)
その、「カササギ」ですが、トリの種類にも疎いし、実際お目に掛かった事が無い(多分)のですが、
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/46/d1f09d9621827663d7c3a11e0bce87a9.jpg)
こんな鳥です。 ドラマの中にも沢山出て来ましたね。
(画像お借りしました)
そして、このドラマのもう一つの需要なテーマ、”アナグラム”。
アランが仕掛けたアナグラムというのは、彼のアティカス・ピュント シリーズのタイトルに隠されて
いました。
1.Atticus Pund Investigates :『アティカス・ピュント登場』
2.No Rest for the Wicked :『慰めなき道を行くもの』
3.Atticus Pund Takes the Case :『愚行の代償』
4.Night Comes Calling :『羅紗の幕が上がるとき』
5.Atticus Pund Christmas :『無垢なる雪の降り積もる』
6.Gin and Cyanide :『解けぬ毒と美酒』
7.Red Roses for Atticus :『気高きバラをアティカスに』
8.Atticus Pund Abroad :『瑠璃の海原を越えて』
9.Magpie Murders :『カササギ殺人事件』
9作品の頭文字をとると、”an anagram” となります。 そして、翻訳された日本語タイトルもしっか
りアナグラムとなっています。
これは凄いです。 原作を読んだ時から感じていた点ですが、英語でのアナグラムを日本語で意味の
ある言葉に翻訳する難しさが如何に大変かと。そこを踏まえ、原題から離れず、キチンと意味を持つ
タイトル翻訳をなさったことは感動モノで、お見事!と称賛の気持ちを表したい所です。
アランが絶対タイトルを変える事を認めないと激怒していたのですが、それはアナグラムが崩れてし
まうから。 と後で分かるのですが・・・
そして、アティカス・ピュント(Atticus Pünd 」という名前自体もアナグラムになっていて、アラン
が仕掛けた地雷になっています。(ここで書くことは自主規制しておきます)
その後、ドラマの中で、「カササギ殺人事件」というタイトルに関して、ソフィ―・ハナが「秘密の
カササギ殺人事件」と変更した方が良いと言っている・・・というセリフがありました
この”ソフィ―・ハナ”は、クリスティ財団公認のエルキュール・ポアロ作品の作者です。
一作目の「モノグラム殺人事件」は大分前ですが一応読みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/51/40e4d1af2c2d0bf0fd122e8807c5aa34.jpg)
原作には他にも実在の人物が登場しています。
アガサ・クリスティの孫(?)でクリスティ財団のマシュー・プリチャード氏他名前だけを含め
多くの著名人が登場しています。
ドラマは、ピュントの力(?)を借りてスーザンは「カササギ殺人事件」の全容を理解します。
最後に、ピュントと共に歩きながら、「貴方に会えなくなるのは寂しい」というスーザンに、ピュ
ントは、「アランの原作はあと8作あるから大丈夫」と(意味ありげに)言うのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/d9/d2da367369f4a0f5e609a7342e5f35dc.jpg)
これで、このドラマは終わるのですが、
ピュントの言う通りになっています。
『カササギ殺人事件』に続く2作目『ヨルガオ殺人事件』が既に刊行されていますが、先日その『ヨ
ルガオ殺人事件』のドラマ化も決定と発表されましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/df/60faf4478e568ba8780a40b37cea5446.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d8/e9c1e9a44e9944671ade43aae6280b1d.jpg)
これは、スーザンがアンドレアスと共にクレタ島でホテルを経営する事になったところから始まります。
アランの作品『愚行の代償』に関連する事件が起こり、又もやスーザンが巻き込まれる。
ってな事でしたね。
再びスーザンとピュントに会えそうですね。
楽しみが出来ました。
リリースは2024年予定と言われていますが、決まったらその前に『ヨルガオ』もう一度読みなおさ
なければ・・・・・。
製作情報が出たらご紹介しますね。
(source : Masterpiece,BritishPeriodDramas & etc.)
※ 関連過去記事は、
右カテゴリー欄 : ∟カササギ殺人事件
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・・・・・ その(2)
前回の続きです。
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『カササギ殺人事件』では、過去に何度も触れました様に アガサ・クリスティへのオマージュが豊
富に散りばめられています。
チャールズが口ずさむ 作品タイトルにも使われたカササギの童謡です。
One for sorrow, (一羽なら悲しみ)
Two for joy, (二羽なら喜び)
Three for a girl, (三羽なら娘)
Four for a boy, (四羽なら息子)
Five for silver, (五羽なら銀で)
Six for gold, (六羽なら金)
Seven for a secret, (七羽ならそれは)
Never to be told. (明かされた事のない秘密)
(wikipediaによると、もっと長いものや、少しずつ異なる色々なバージョンがあるようです。)
アガサ・クリスティもマザー・グース等(と言われている)童歌をモチーフに使った作品が幾つか
ありますね。
こんな点でもクリスティへのオマージュが見受けられます。
(因みに、”One for Sorrow”は『ルイス警部』のS9でエピソードのタイトルに使われていました。
いきなり話が逸れてスミマセン)
その、「カササギ」ですが、トリの種類にも疎いし、実際お目に掛かった事が無い(多分)のですが、
↓
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/46/d1f09d9621827663d7c3a11e0bce87a9.jpg)
こんな鳥です。 ドラマの中にも沢山出て来ましたね。
(画像お借りしました)
そして、このドラマのもう一つの需要なテーマ、”アナグラム”。
アランが仕掛けたアナグラムというのは、彼のアティカス・ピュント シリーズのタイトルに隠されて
いました。
1.Atticus Pund Investigates :『アティカス・ピュント登場』
2.No Rest for the Wicked :『慰めなき道を行くもの』
3.Atticus Pund Takes the Case :『愚行の代償』
4.Night Comes Calling :『羅紗の幕が上がるとき』
5.Atticus Pund Christmas :『無垢なる雪の降り積もる』
6.Gin and Cyanide :『解けぬ毒と美酒』
7.Red Roses for Atticus :『気高きバラをアティカスに』
8.Atticus Pund Abroad :『瑠璃の海原を越えて』
9.Magpie Murders :『カササギ殺人事件』
9作品の頭文字をとると、”an anagram” となります。 そして、翻訳された日本語タイトルもしっか
りアナグラムとなっています。
これは凄いです。 原作を読んだ時から感じていた点ですが、英語でのアナグラムを日本語で意味の
ある言葉に翻訳する難しさが如何に大変かと。そこを踏まえ、原題から離れず、キチンと意味を持つ
タイトル翻訳をなさったことは感動モノで、お見事!と称賛の気持ちを表したい所です。
アランが絶対タイトルを変える事を認めないと激怒していたのですが、それはアナグラムが崩れてし
まうから。 と後で分かるのですが・・・
そして、アティカス・ピュント(Atticus Pünd 」という名前自体もアナグラムになっていて、アラン
が仕掛けた地雷になっています。(ここで書くことは自主規制しておきます)
その後、ドラマの中で、「カササギ殺人事件」というタイトルに関して、ソフィ―・ハナが「秘密の
カササギ殺人事件」と変更した方が良いと言っている・・・というセリフがありました
この”ソフィ―・ハナ”は、クリスティ財団公認のエルキュール・ポアロ作品の作者です。
一作目の「モノグラム殺人事件」は大分前ですが一応読みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/51/40e4d1af2c2d0bf0fd122e8807c5aa34.jpg)
原作には他にも実在の人物が登場しています。
アガサ・クリスティの孫(?)でクリスティ財団のマシュー・プリチャード氏他名前だけを含め
多くの著名人が登場しています。
ドラマは、ピュントの力(?)を借りてスーザンは「カササギ殺人事件」の全容を理解します。
最後に、ピュントと共に歩きながら、「貴方に会えなくなるのは寂しい」というスーザンに、ピュ
ントは、「アランの原作はあと8作あるから大丈夫」と(意味ありげに)言うのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/d9/d2da367369f4a0f5e609a7342e5f35dc.jpg)
これで、このドラマは終わるのですが、
ピュントの言う通りになっています。
『カササギ殺人事件』に続く2作目『ヨルガオ殺人事件』が既に刊行されていますが、先日その『ヨ
ルガオ殺人事件』のドラマ化も決定と発表されましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/df/60faf4478e568ba8780a40b37cea5446.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/d8/e9c1e9a44e9944671ade43aae6280b1d.jpg)
これは、スーザンがアンドレアスと共にクレタ島でホテルを経営する事になったところから始まります。
アランの作品『愚行の代償』に関連する事件が起こり、又もやスーザンが巻き込まれる。
ってな事でしたね。
再びスーザンとピュントに会えそうですね。
楽しみが出来ました。
リリースは2024年予定と言われていますが、決まったらその前に『ヨルガオ』もう一度読みなおさ
なければ・・・・・。
製作情報が出たらご紹介しますね。
(source : Masterpiece,BritishPeriodDramas & etc.)
※ 関連過去記事は、
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