The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

ドラマ化された英国ミステリ小説 : その(7)

2021-02-09 | ドラマ化された英国ミステリ小説
『ダブリン 悪意の森』 ”Dublin Murders

2019年初放送
全8エピソード

先日初放送予定ドラマとしてご紹介したのですが、一挙放送を観ましたので それを踏まえて
原作と共にご紹介します。

エドガー賞をはじめ数々の文学賞を受賞し一躍注目を浴びた作家タナ・フレンチの小説を、アガサ・
クリスティーシリーズで知られる脚本家サラ・フェルプスが脚色し映像化!

これも、先日書きましたが 過去にアガサ・クリスティー原作のドラマ化を手掛けたサラ・フェルプ
スは独特の解釈の脚本で予想外、以外な結末、変更を試みていました。
この点は、見解が大きく分かれるところなのですが、その点も予想しながら 今回どの様にドラマ化
されているのか興味を持って居りました。

ドラマ版は、
原作:タナ・フレンチ
脚本:サラ・フェルプス
製作;カーメル・マロニー
出演:
セーラ・グリーン:キャシー・マドックス
キリアン・スコット:ロブ・ライリー
コンリース・ヒル:オケリー警視
その他の出演



ドラマ概要は、
アイルランドの田舎町ノックナリーの森で少女ケイティの他殺体が発見される。この森では21年
前に同じくらいの年齢の少年・少女が失踪した未解決事件が発生しており、警察関係者だけでな
く、メディア、町の人も21年前の事件との関連性を疑った。ダブリン警察の刑事ロブとキャシーが
この事件を担当することになるが、ロブには事件に関わるべきではない秘密の理由があった。
周囲に事情を悟られないよう、2人は折を見て捜査から身を引くことを考えたが、ロブの心はもう
事件から離れられなくなっていた。ロブはケイティ殺害事件について調査を行いながら、過去の
事件の真相を探っていく。ロブはなぜこの事件に固執するのか?
一方、ロブ同様に秘密を抱えるキャシーは、謎の男に尾行される。
ある日、キャシーと瓜二つの女性の死体が発見される・・・。
複数の謎が交錯し、驚愕のラストが待ち受ける!
(AXNミステリー公式ページから)

一挙放送を観たと言っても、実は途中迄しか観ていません。

前半は割と原作に添った形で進められているのですが、途中で ”あれ?どうしてこう言う展開に
なるの?”と不思議に思ったのです。
が、分りました! このドラマは、原作の「悪意の森」ともう一作「道化の館」が合体し、交差
しながら一作に纏めた作り方がしてありますね。
この点は、どうなんだろう? 意見が大きく分かれるところだと思います。
兎に角、サラ・フェルプスがどの様に納めて来るのか・・・・。
最後迄観た後、これは追って書こうと思います。

原作は、

『悪意の森』タナ・フレンチ著(集英社文庫)-2009/9/18

”In The Woods”
タナ・フレンチ(著)、安藤由紀子(翻訳)

内容(「BOOK」データベースより)
うだるような夏のある日。ダブリン郊外の森の中で、少年と少女が忽然と姿を消した。あの日から
20年。同じ森の近くの遺跡発掘現場で少女の他殺体が発見される。捜査にあたった刑事のロブ
とキャシーは、少女の家族が隠し事をしていると感じる。一方、発掘隊の中にも疑わしい言動を
取る者がいた。やがて少女の姉がロブに接近し、虐待を匂わす証言をするのだが…。数々の賞
に輝く傑作登場。

森の中の少女他殺死体発見事件と、過去の少年少女失踪事件との関連を調べる刑事のロブとキャシー。
しかしそれは、ロブが自ら封印していた記憶の扉をこじ開ける作業でもあった。次第に追い詰めら
れていくロブの状態に、被害者の姉の言動が拍車をかける。壊れていくロブとキャシーの鉄壁の
チームプレイ。そして事態は取り返しのつかない方向へと進むのだった…。英米話題ミステリー、
驚愕の結末。

『道化の森』タナ・フレンチ著(集英社文庫)- 2010/12/16

”The Likeness”
タナ・フレンチ(著)、安藤由紀子(翻訳)

内容(「BOOK」データベースより)
荒れ果てた小屋で見つかった若い女性の刺殺死体。レクシー・マディソンと名乗っていたその女
性は、驚いたことにアイルランド警察の刑事、キャシーと瓜二つだった。犯人を探すため、レク
シーになりすまして被害者が暮らしていた「ホワイトソーン館」へと潜入するキャシー。
そこには四人の男女が現実離れした調和をもって共同生活を送っていた…。新人賞を総なめにし
た著者の待望の第二弾。2008年アマゾンUSエディターズ・チョイスミステリー部門第1位。

殺人事件の被害者が暮らしていた「ホワイトソーン館」に潜入した刑事キャシーは、ここに住む
学生らとの共同生活に不思議なほど馴染む。しかし、屋敷が背負う暗い歴史、周囲の村の住人と
の摩擦…そこから浮上する数人の容疑者。やがて完璧な調和を保っていた共同生活のほころび
が見えはじめ…。被害者が抱えていた暗い秘密とは?真犯人は?事件の真相が心を刺す、感動の
ミステリー。




4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>Unknown (Yam Yam)
2021-02-09 20:42:44
Luntaさん、
私もこのところ色々観たい作品が重なってしまって、「ホワイトクイーン」も途中になってます。
この作品は昔原作を読んでいたし興味を持っていました。
サラ・フェルプスは「検察側の証人」も呆れてずっこけましたが、他のクリスティー作品も”何で~?” と思
う程捻り返し過ぎでチョット頭を悩ます脚本を書いていますねぇ。 クリスティー女史に対する冒とく(暴言)
と思う程です。
このドラマも、記事に書きました様に途中なんですが、兎に角最後迄観てみるつもりです。 
ただ、原作2作品をごった混ぜにしていますので、不安が募りますが・・・・。
出来れば結果ご報告しますね。
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Unknown (Lunta)
2021-02-09 18:54:58
このドラマ、興味はあったんですが「ホワイトクイーン」と重なっちゃうので見ませんでした。
それにサラ・フェルプスという脚本家、「検察側の証人」でええ~と思っちゃったので。
ビリー・ワイルダーの傑作があるのでひねったのだろうと思いましたが、なんでもひねらないといられないみたいですね(笑)。
Yam yamさんの評価が良かったら再放送で見ます、たぶん。
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>観ました (Yam Yam)
2021-02-09 17:18:00
じぇれまいあさん、
お~ッ!やはりご覧になっていましたね。 最後迄?
サラさん どんな決着の付け方をしたんでしょう? 気になる・・・・。
一挙放送は続けて最後迄観るのは疲れましたので、途中になっていますが、早く最後迄観て、又じぇれま
いあさんと語りたいです。 
そうだッ!じぇれまいあさんの方が格段に上手く纏めて下さると思うので、是非感想を書いて頂けません
か? そうしたら即語りに押しかけますので・・・丸投げ&ごり押しお願いPLS。
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観ました (じぇれまいあ)
2021-02-09 13:43:13
yam yamさんが全部ご覧になった後語りたいです!
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