The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

『シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿』S1~S3 Review

2023-09-11 | 海外ドラマ
”The Brokenwood Mysteries” S1~S3


この所何故かオーストラリア、ニュージーランド製のドラマ放送が増えてきました。
そんな中で、一番気に入ったドラマがこのドラマでした。 2位はオーストラリア製の『ダービーと
ジョーン キャンピングカーの旅事件簿』
(個人の好みです)

以前放送前に何度か書いたこのドラマですが、S1~S3迄観終わり、予想以上に面白く楽しめたドラ
マでしたので、少し振り返りとおさらいをしておこうと思います。

前記事と重複しますが、このドラマは日本での放送は珍しいニュージーランドのシリーズドラマで、
本国での放送は2014年にスタートし、2023年にはシーズン9が放送され、2023年の後半にはシーズ
ン10の製作に入ると言われるご長寿超人気ドラマです。



今回の放送はS1~S3迄計12エピソードでしたが、念のためエピソードを書き置いてみました。

S1(2014年本国初放送)
E1 : 「しし座流星群の夜」 ”Blood & Water”
E2 : 「ワインに染まった遺体」 ”Sour Grapes”
E3 : 「ゴルフ場殺人事件」 ”Playing the Lie”
E4 : 「疑惑の銃弾」 ”Hunting the Stag”

S2(2015年本国放送)
E1 : 「孤高のラグビーコーチ」 ”Leather and Lace”
E2 : 「死の舞台」 ”To Die or Not to Die”
E3 : 「悪魔の手」 ”Catch of the Day”
E4 : 「”優しさで殺して”」 ”Blood Pink” 

S3(2016年本国放送)
E1 : 「偽りのロケ地ツアー」 ”The Black Widow”
E2 : 「消えた遺体」 ”Over Her Dead Body”
E3 : 「車マニアの闇」 ”The Killing Machine”
E4 : 「真夏のサンタクロース」 ”A Merry Bloody Christmas”

そして、このドラマの魅力の一つはキャラクターの濃さ。
ニュージーランドの俳優さんは殆どお初にお目に掛かる方ばかりですが、

以前も書きましたが、メインのキャラクターは

マイク・シェパード警部 : ニール・リー
クリスティン・ シムズ : ファーン・サザーランド
DS サム・ブリ―ン : ニック・サンプソン
ジーナ・カディンスキー : クリスティーナ・セルバン。イオンダ
ジャレッド・モレフ : バナ・ヘマ・テイラー


中でも、何と言ってもシェパード警部は良いですねぇ。
一見無精ひげでお腹の出たオジサンなんですけど、ツブラナ瞳(?)で、でも、この風貌にごまか
されてはいけません。 こんな風でも優秀なエリート刑事です。

1971年式のクラシックカーを愛し、カセットテープ(!)で好みのカントリーミュージックを聞くと
いう拘りを持ちます。

(因みに、この車はオーストラリア製のHolden Kingswood 1971年製。 奇しくもニール・リーさん
と同い年という・・・)

やや野暮ったい風貌に惑わされそうですが、犯罪現場では遺体と会話して被害者の最後の思いを汲
み取ろうとするなど 変人と思われそうですが、彼なりの優しさで独特の粘り強い捜査をします。

現時点では独身の様ですが、4度(!)の結婚歴がある事が判明。
これまでのエピソードから、別れた妻2人は判明(?)、そして他1人は海の事故で亡くなった(らし
い)ことが分ってきました。


相棒となったクリスティンも男前(?)で仕事も出来る頼もしい女性で、時に身体を張って犯人に
対決する。 シェパード警部も信頼して、良いバディーとなっている。



又もう1人のブリ―ンも、やや残念なところはあるものの、良いチームになっている。
何と言ってもチームの中に ”嫌なヤツ” が居ないって点が不快感が無くて大変宜しいですね。

マオリ人のジャレッドもなかなか良い味で憎めないキャラだが、何故か何時も事件に巻き込まれ
ている。

ロシア人の監察医であるジーナはどうやらマイクさんに興味ありの様子。今後どうなりますか・・・。

と、それぞれが本当に良い味を出していて、何より嫌みが無い所がとても好ましいですね。
勿論、ミステリとしてもキチンと謎解きも出来ており、それに絡む人間模様も味わい深い。
等々
キャラクターの配分を含め、ミステリとして全体的にバランスの取れた非常に味わい深い作品
になっていると感じました。
10年近くも続く人気シリーズになっている事を実感させられました。

ニュージーランド独特の風景、その田舎町での風習、人間関係などを盛り込み、欧米の作品と
は一味違う興味ある場面を楽しめます。

そう言えば、何度か『ロード・オブ・ザ・リング』ネタが出てきますね。
ニュージーランドと言えば、TLOTRのロケ地として良く知られているので、当然なのかも知れ
ませんが、個人的にはとても嬉しくなるポイントの一つです。

番宣では ”ニュージーランドのバーナビー警部”とされていましたが、う~ん、チョット違う
なぁ・・・・と。

今回はシーズン3までが放送されましたが、シーズン9も製作されている様にまだまだ続きが
あります。

↑ 最新シーズンでの2人。 シェパードさん お髭に白いものがチラホラ。
 
続きのシーズンも何とか早い日本放送をお願いしたいですね。

因みに、S1~S3の再放送の予定もあり、
10月21日(土)11:00am~ となっています。 ”ミステリ―チャンネル” 

(”AXNミステリ―”は10月から”ミステリ―チャンネル” と名称変更になるそうですね)


過去記事は、下記に

※ 『シェパード警部 ブロークンウッドの事件簿』初放送を前に少し予習
※ 『シェパード警部 ブロークンウッド事件簿』放送日等追加





6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そんなに (Abi)
2023-09-11 10:51:22
期待していなかった(生意気にも)ドラマだけに、、、次が待ち遠しくなるとは思ってもみませんでした。5シーズン分は有るわけで1シーズン4話として20話は在庫(?)あるわけですよね、早くぅ~。
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Unknown (maritosi1152)
2023-09-11 13:32:10
私も大好き。
こう言うの見ながら「なぜ日本じゃ、このキャラだてができない?」と、思ってしまう。

キャンピングカーの方は1話途中で挫折。もしかして2話以降面白くなるのかな?、、と思いつつ、他に見るのがあるからね。
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>そんなに (Yam Yam)
2023-09-11 15:35:43
Abiさん、
チョット遅れましたが、ようやく書きました。
本当に拾い物(酷い!)の様に面白いドラマでした。ビりピリしながら気合を入れて観る正統派英国ミステ
リは勿論好きだけど、たまにはこういうタイプも良いですね。
思いがけず好きなドラマに巡り合いました。長年続く人気の程が良く分かります。
ところで、現時点ではシーズン9迄放送済で、S4~S6が各4エピ、S7~S9が各6エピで全30話が控え
ていますよ。 それにS10 の製作も加わるかもだから・・・・。
てな事で、沢山控えていますので、是非是非日本放送をお願いしたいですね。
一緒に頼みましょう。
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>Unknown (Yam Yam)
2023-09-11 15:40:27
maritosiさん、こんにちは。
やはりお好きでしたか。 
仰る通り、こういうタイプのミステリは日本では作れないでしょうね。って言うか、日本のドラマは見ないの
で言う立場ではないのですが・・・。
予想以上に楽しめたので、続きの放送をお願いしたい所ですね。
オーストラリア版キャンピングカーは、予想よりは面白かったですよ(私見、好みにもよるかもですが・・・)
よりマッタリで、まぁ、これはこれ‥‥の感じ。 でもそれなりにこんなのも良いか・・・ です。
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Unknown (Lunta)
2023-09-11 16:32:49
シェパード警部、好評ですね。
かく言う私もイギリスもの以外では久しぶりの当たり、と大変に気に入りました。
カナダのガマシュ警部は原作とイメージが違って挫折、イタリア物は厚化粧のヒロインたちが暑苦しくて。
シェパード警部では検察医のジーナが気に入ってます。
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>Unknown (Yam Yam)
2023-09-11 18:40:25
Luntaさん、お久し振りでした。
やっぱり・・・ですね。 
全く同感で、英国ミステリ以外では大ヒット(個人的に)です。 早く続きを!ですね。
ガマシュ警部・・ね~、なんか予想と違ってがっかりしました。期待していただけに、残念その(1)です。
イタリアミステリは、どれも予想通りの作品ばかりで。 そうそう、厚化粧と露出過多(超ミニだったり)だっ
たりで、なんか違うんじゃない?と撤退しましたわ。 おフランスミステリの方が良い作品がある様な気がし
ますが・・。
で、ジーナは、面白いキャラですね。 セリフも面白いし、なかなか良いキャラですね。今後マイクさんとど
うなりますか。
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