1月13日、連休の日、45分間歩いて布施の映画館に行って来ました。
「レ・ミゼラブル」!
決して200年前のお話ではありません。今も変わらぬものを感じました。
始まりからスケールの大きさに圧倒されました。
「ああ無情」、「ジャンバルジャン」、「レ・ミゼラブル」題名は違っても同じ話を子供のころから何回読んだか知れません。
今回ミュージカル仕立ての作品は初めてですが、最後の言葉「明日は来る!」が胸に沁みました。
映画を観ての帰り道、又45分間歩きながらなぜか涙が止めどなく流れました。
感動したとか、かわいそうだとか、そんな涙ではありません。
あの映画の背景から200年経った今も、似たような現実が毎日のように私たちを苦しめていることへの怒りだと思います。
銃こそ見えないけど、いつも私たちの前途を脅かし、明日への不安のために夜も熟睡させてくれない現実があります。
いつになれば何の心配もなく、心から笑える日が来るのでしょう。
祖国が解放されて70年近い歳月が過ぎ去ろうとしているのに分断されたままの祖国。
自分の意志とは関係なく時代に翻弄され、異国の地で生まれ65年を迎えようとしているのに、いまだ差別に苦しみ、子供や孫たちの明日を心配せねばならないこの現実!
自分の国の言葉を習い文化や歴史を知ることさえ制約され、うけて当然の権利まで又奪われ、暗い歴史が繰りかえされようとしている。
何の罪もない子供や孫たちの学び舎が今日も脅かされている。
いつもはきれいな花を見るだけでも癒されるのに、今日は花を見てもなお悲しい。