ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

5月24日、196回目の「火曜行動」です。

2016-05-24 22:19:52 | 火曜日
196回目の火曜日です。

蒸し暑い真夏の様な正午です。

今日は京都の生徒さんたちが昨年同様キャンプの帰り道に大勢来てくれました。1000人力です。





今日のレポーターはハルモニ会の横道さんです。



長崎さん、元気なお姿でアピールを始められました。

-長崎さんのアピールから-

「大阪府庁で働くみなさん!ご通行中のみなさん!

今日は196回目の火曜行動です。大阪府・大阪市に朝鮮学校補助金の再開を要求して毎週訴えています。
今日は京都朝鮮中高級学校中級部の生徒さんたちが、和歌山のキャンプからの帰途、疲れている中、参加してくれています。それぞれの思いを書いたプラカードを胸に参加して立ってくれています。
こうして街頭に立たなければならない生徒さんたちを見るたびに、大人として恥ずかしく思います。


「朝鮮学校に対する補助金停止に反対する声明」が各方面から出されています。
大阪・埼玉・東京・京都・愛知・福岡の各弁護士会の警告や会長声明が出されました。
あるいは、研究者有志声明(819名)、アムネスティ・インターナショナル日本、韓国の市民団体134団体も日本政府に対し共同声明を出しています。
わたしたちは決して孤立していないことを知ってほしいと思います。
ビラに書いています。ぜひ受け取って読んで下さい。


沖縄では女性が米元海兵隊員軍属によって殺され遺棄されるという痛ましい事件がおこりました。でも日米地位協定によって日本は裁けない。沖縄は日本国憲法の外に置かれています。朝鮮学校に対する人権侵害も根は同じです。

自分は自分であっていい、人間としての誇りを持つことができる。それが朝鮮学校だと思います。」〈レポート横道)






堺の金さん、毎度のことながら夜勤明けお疲れ様です。



大阪朝高の校長先生はじめ大勢の先生方が公開授業、遠足の疲れをはねのけ、代休を活用して府庁前に来られました。
















井上さんと李さん、金曜日にはソウルでの金曜一人デモに参加されていたのに、今日は大阪府庁前、お早い!



火曜バンド、6月5日の統一マダン出場が決まりました!







おっと
今日はイケメン四人衆ですね。





熟女3人組も負けていません。



こちらだって、凄いパワー















京都の生徒さんたちと先生方が!











自分たちの思いをプラカードに込めました。すべて手作りです。



歌舞団2年生の秦さんも!

京都朝鮮中級部の皆さんのアピールが続きました。





ー中級部3年生 アピール(1)ー

私は京都朝鮮中高級学校、中級部3年生です。
毎日銀閣寺の上の校舎で、楽しい日々を過ごしています。時に悩むこともありますが、友達たちと笑った後には悩むことなど忘れてしまいます。

ただ友達と笑ったあとでも、ふと頭をよぎる《悩み事》があるのです。

それは、朝鮮人として生きようと朝鮮語を学び朝鮮の歴史を学ぶ私たちを区別し、差別する雰囲気が日本社会にはびこっていることです。
そして日本政府が先頭に立ち露骨にその差別を行っていることです。

私たちは来年朝鮮高校に通うことになります。現在朝鮮高校では、2010年から日本の全ての高校に適用されるはずの《高校無償化》が適用されていません。
日本政府は、財政面で《ウリハッキョ》を圧迫し、朝鮮高校に通うすべての生徒を否定しているのです。

私たちは、ただお金を要求しているのではありません。私たちが要求しているのは、朝鮮人として生きる日常であり、友達と笑って過ごす日常なのです。特別な権利でもなく、特別な地位でもありません。

日本市民のみなさん!
私たちは勉強する時間、クラブ活動をする時間、友だちと過ごす時間を犠牲にして街頭に立っています。この時間が私たちの未来に直結し、私たちの愛する後輩たちの未来に直結するという信念を持っています。

最後まで諦めず、朝鮮人としての日常を得るためにだけに街頭に出て声をあげ続けます!
5年後、10年後に朝鮮学校に通う後輩たちのために、全力で声をあげ続けます!!







ー中級部3年生アピール(2)ー

私たちは現在、京都中高級学校で学んでいる中学3年生です。
今から7年前、高校無償化制度から唯一朝鮮学校だけが除外されました。

この間、私たちの多くの先輩たちは、本来であれば学ぶものの権利として当たり前のように受けるべき恩恵を受けられず、落胆し、苦渋をなめる事しか出来ませんでした。

また、どれだけ多くの保護者たちが経済的苦痛ばかりではなく、精神的苦痛を余儀なくされたことかと考えると悔しくて悔しくてたまりません。

何年もの間、たくさんの先輩たちが無償化制度について、何の進展もないまま卒業していきました。

それでも私たちの先輩たちは、ただただ苦痛にあえぐのではなく、立ち上がり自分たち為、後輩たちの為に今日まで闘ってきてくれました。

また多くの良心的な日本の方々が、励ましの言葉を送ってくださったばかりではなく、この問題を日本人自身の問題としてとらえて下さり、一緒に闘ってくださいました。

私は朝鮮学校に通う自分たち、これからの後輩たちのため、在日朝鮮人社会と日本社会の真の未来のために、この問題は必ず解決しなければならないと強く思っています。

私は朝鮮人として最後の最後まで平等な権利を勝ち取るために闘っていきます。





ー長崎さんのアピール(2)ー

「アピールしてくれた生徒さんたちに大きな拍手を送りたいと思います。

火曜行動がスタートして、とうとう200回になろうとしています。当初はこんなに長くかかるとは思いませんでした。むしろ政治は悪い方に流れています。

でも、「何を言っても変わらないのだ」「日本で声をあげても無駄」と諦めていたら、京都朝鮮学校への在特会のヘイト暴力に対し、民族差別であるという最高裁の判決は勝ちとれませんでした。

罰則規定のない不十分な法律ですが、「ヘイトスピーチ対策法」が大阪でも国でも出来ました。


次は日本の若者にもアピールをお願いしましょう」〈レポート横道)





ー柴田さんのアピールー

「アンニョンハシムニカ
この前、京都のウリハッキョを訪問して、サッカーの仲間に入れてもらい、みんなと楽しい時間を過ごしたので、今日ここでまた会えてびっくりしました。コマスミダ。

日本の裁判には、日本の立憲主義、民主主義がかかっています。

憲法制定時の草案ではもともと「日本国民は」と書いていません。「すべての人々は」と書かれていたのです。

朝鮮学校差別は憲法に保障された人権の侵害です。

がんばりましょう!」〈レポート横道)







ー人権の研修に来ておられる岡田先生ー

「大阪のみなさん!

中学3年生のみなさんの訴えに感動しました。力強く「学ぶ権利」を主張されている。

日本の学校の生徒は、そういうことを意識して生きているだろうか?

子どもだったら考えなくてもいいことを、考えざるを得ない状況だと思います。

朝鮮学校を訪問しました。ひた向きに、でも明るく楽しく学んでいる子どもたち。

先生たちもがばっておられ、生徒とのいい信頼関係を作っておられました。

一度朝鮮学校を訪問してほしい。一度訪ねてから、考えても遅くない。

朝鮮学校は閉鎖的ではありません。ぜひ訪ねてください。」〈レポート横道)





ー岡本さんのアピールー

「先週、歴史パネル展を開催しました。

在特会みたいなヘイトスピーチは許せないが、しかし理解できる。と言う人がいます。

われわれ(日本人)にも事情があり主張があると言うのです。

しかし歴史に関して言い分があるという時は、おおむね間違っています。

日本は直接の交戦国(連合国)には非を認めましたが、戦場となった中国や朝鮮半島の植民地支配の歴史に責任を認めていません。それは昨年の戦後70年安倍談話にも表れています。これは朝鮮学校への攻撃とも結びついています。

歴史認識を市民の手で取り戻していかなくてはなりません。

これからも歴史パネル展は続きます。ご協力願えればと思います。」〈レポート横道)

ー長崎さん 〆のアピールー

「過去の歴史としっかり向き合うことは、間違いを繰り返さないために必要なことです。自虐史観などではありません。

頑なに無視をして、自分には関係がない、ここは日本だからとシャッターを下ろしてしまうのではなく、出会うことでわかることがあります。

先日もベルギーからフランスから韓国から来られた人が朝鮮学校を訪問され、生徒たちの明るさと先生との信頼関係に感動されていました。
そして古い校舎や設備にも驚かれていました。 

大阪府の職員のみなさんも、原点にもどって、かつての誇りを取り戻していただきたい。
そして一日も早く補助金の再開をしてください。」〈レポート横道)




〈この写真の撮影は中山さん)


最後はいつもの様にみんなで合唱です。




一時間、1分も休むことなく道行く人々に訴えてくれた京都の生徒たちにあたたかい拍手が送られました。

昨年、キャンプの帰り道に来てくれた京都の生徒さんたちに贈った詩です。

「何百回でも」

          ニョニョ

楽しいキャンプの帰り道
府庁前にやって来た京都の少年たち
おなかも空いているだろうに
家族も待っているだろうに

君たちは道行くすべての人々に
丁重に頭を下げお願いをしている
「学ぶ権利を奪わないで下さい!」と

初級部のころ 刃のような暴言に
裂かれてしまった君たちの小さな胸
だが いつのまにか体も心も大きく育ち
大阪府庁前に すすんで来たんだね

君たちの姿に 顔をそむけ
差し出すだすチラシさえ受け取らぬ人々
私の胸は張り裂けそうなのに

あっぱれだね
悲しみも悔しさも胸の奥に秘めて
君たちはむしろ深く頭をさげ
微笑みまで浮かべビラを配っている

そうだ、学生たちよ
彼らは顔をそむけているのではない

君たちの笑顔が 眩しすぎて 
まっすぐに見れないのです
丁重なお辞儀が かえって鋭く
彼らの無知さを突き刺しているのです 

ありがとう 少年たちよ
憎しみより笑顔の方がもっと熱いことを
君たちは黙って諭してくれたんだね

私も一緒に 何百回でもお辞儀をするよ
私も一緒に 明るく笑って呼びかけるよ

「子供たちの笑顔を奪わないで!」と





ーいつもの集会の場でー

男子生徒が代表して

「今日のことを糧に、これからも勉強にクラブ活動にがんばっていきます」

と挨拶してくれました。





来週も頑張りましょう!














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