ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

大震災

2011-03-17 09:25:01 | 徒然の記

 平成23年、3月11日午後2時46分。マグニチュード9.0。800年ぶりと言われる、予想もしない大地震が発生した。

 続く大津波、福島原発の連続事故と、かって経験したことの無い事態に直面し、国会審議も、与野党の対立もかすんでしまった。テレビの災害報道に釘付けとなるばかりで、なにも手に着かない。

 壁に掛けた時計や、絵が床に落ち,棚に置いていた植木鉢が、落下して散乱し、立っていられない揺れに、船酔いのようになった。対応が遅いとか、小出しの情報だとか、政府や東電や役所への不満は、多々あるとしても、そればかり言い募るのはやめにしよう。

 そんなことより、原発の事故に対応している、東電の社員や作業者たち、あるいはヘリを飛ばして消化活動を試みている自衛隊員、さらには放水車を運転する機動隊など、みんな命がけの行為ではないか。

 誰もパニックにならず、略奪や放火などという、自暴自棄な行動にも走らず、支援への感謝を語る、被災地の人たちの冷静さと忍耐力に、敬意を表すべきでないか。神戸の大震災の時にも、同じ思いをしたが、大騒ぎしない被災地の人々を見ると、なぜか日本への誇りが、静かに心を満たし、胸に迫るものがあった。

 昨夜の天皇陛下のお言葉にも、思わず涙があふれてきた。

 家内も息子も、日頃は天皇陛下に無関心なのに、それでも涙をこぼしていた。今家族は皆、涙もろくなっている。陛下の言葉にだけでなく、家族を捜す被災者の言葉を聞いても、こみ上げるものが押さえきれない。

 原発の沈静化と、災害の復旧とを切に願う。当分は、パソコンに向かう日もなくなるだろう。

 ふたたび平穏な日常が戻るまで、わがブログよ、暫くさようなら。

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