ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

市の健康診断と、市の担当者への感謝

2013-10-24 15:46:26 | 徒然の記

 仕事をやめてから、市の健康診断を毎年受けている。

 受診項目は、一般健康診断、胸部レントゲン、胃がん、大腸がん、肝炎ウイルス、骨粗しょう症、女性なら、乳がんと子宮がん検診が加わる。希望するものだけ受けられるという、選択の便利さもある。

 支払う費用は、1000円、900円、500円、300円と様々だが、普通の病院で受診すると、一般健康診断だけでも一万円は取られるから、どれほど安価に住民サービスが行われているのかが分かる。

 検診にたずさわる市の関係者たちは、本当に公務員なのかと思えるほど親切だ。厚生事業は赤字がかさむと言われながら、粛々と検診業務を進めてくれる市の大らかさと頼もしさ。国や地方自治体に不満ばかり言っている住民は、こんな事実を考えているのだろうか。

 思えば5年前、私は市の検診で大腸がんが見つかり、早期発見のお陰で3週間の手術と入院で済んだ。自覚症状が無かったから、市の検診が無ければ今頃は転移したガンで、死の苦痛を味わっていたに違いない。

 お陰で、「みみずの戯言」も書き続けていられる。

 公金をくすねたり、出入り業者にたかったり、碌でもない公務員も確かにいるが、十把一絡げで公務員叩きをするのは感心できない。東日本大震災のとき、早く逃げてくださいとマイクに向かって叫び続け、自らは津波にさらわれた、防災放送担当だった遠藤まきさんは今も遺体が見つかっていない。

 間近に結婚式を控えた24才だった。このニュースは、間違いなく日本中の人びとの涙を誘ったはずだ。ブログに向かい文字を打っていると、今でも私は涙が出る。

 市の検診にかかわる職員だけでなく、いざとなったら公務員は住民のため、命だって捨てる。だから一方的な公務員たたきは止めようと、要するに、今日の私はそれが言いたかった。

 時には私も、優しく思いやりに満ちた気持ちになることがあるということ。惜しむらくは、この気持ちが長続きせず、明日には公務員や政府の役人に文句を言わずにおれなくなる自分であること。

 他人に言わず、自分に言うべきだったのか。「一方的な公務員叩きは止めよう」

コメント
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