我那覇真子さんの、3月16日づけ「おおきなわ」の動画を見ました。第10回目の動画です。
彼女の訴えは、沖縄の議会で、「オスプレイによる落下物に関する、抗議書」が、全会一致で可決されたことへの怒りでした。オスプレイからの落下物防止に対し、米軍と政府はもっと本気で取り組めという抗議なら、「ねこ庭」は最もだと思います。
しかし、抗議書の中には、こんな要求が含まれています。
「在沖海兵隊を、沖縄から国外、県外へ移動すること。」
中国による侵略の危機が迫っている時に、沖縄の保守政党までが全会一致で、こんな決議をするのは言語道断でないのかと、我那覇さんの怒りはここにあります。
中国は尖閣の領海に、最初は漁民と称する工作船で侵入して来た、次には公船で来て、ついに軍艦もやってくるようになった。ところが今では潜水艦を潜らせ、領海周辺を航行させている。いくら公海に当たるとはいえ、日本の領海のすぐ近くを、潜った潜水艦が通るというのは、世界の常識では戦闘行為とみなされる。
しかも中国は、尖閣を自分の領土だといい、最近では、沖縄も中国のものだと言い始めている。沖縄に住む人間は中国の危機を感じているのに、沖縄の新聞は、こうしたことはほとんど報道しない。こんな危険な状況にある時、沖縄の議会で、保守と言われる議員が、「在沖海兵隊を、沖縄から国外、県外へ移動すること。」などと、全会一致で賛成するのは許せない。
「沖縄には、闘う保守がいない。」
と、彼女の訴えは、以上のようなものでした。ここで念のため、沖縄の県議会で、各党の勢力がどうなっているか、ネットで調べてみました。県会議員の総数は、48名で、内訳が次のようになっています。
[ 議会与党 27名 ]
社会民主党と沖縄社会大衆党の連合 12名
おきなわ ( 旧称: 県民ネット ) 9名
共産党 6名
[ 中立会派 6名 ]
公明党 4名
維新の会 2名
[ 議会野党 15 名 ]
自由民主党 15名
認識不足でした。沖縄の自民党議員は、二、三人しかおらず、悪戦苦闘しているのだとばかり思っていましたのに、なんと15名もいます。公明党や維新の会を加えますと、保守らしき議員は、21名となります。これでは、我那覇さんが嘆くのも無理はありません
沖縄に限らず、最近の自民党議員諸氏は、全国的にポピュリストが増え、マスコミのマイナス・イメージ報道を恐れ、反日・左翼に迎合ばかりしています。卑近な例では、昨年11月の、大阪の市議会がそうでした。
姉妹都市であるサンフランシスコ市が、韓国の売春婦像を建てたことに対し、吉村大阪市長が、抗議声明を出そうとしました。これに自民党議員は、共産党と一緒になって反対し、声明の発信を否決しました。
いくら市長が「維新の党」であるとは言え、自民党はここまで落ちぶれたのでしょうか。保守の矜持を失い、左翼共産党と手を組み、サンフランシスコ市の反日行為に目をつぶるというのですから、恥を知れと言いたくなります。
まさに、保守の名が泣く、大阪市の自民党議員たちでしたが、参考までに、ネットの情報を調べてみました。市会議員の総数は、86名で、内訳が次のようになっています。
[ 議会与党 56名 ]
大阪維新の会 37名
公明党 19名
[ 議会野党 30名 ]
大東亜戦争の時、敵である蒋介石に協力したスターリンのように、「敵の敵は味方」と、大阪の自民党議員は考えたのでしょうか。保守の矜持を失った「獅子身中の虫」とは、彼らのことです。
地方議会ばかりではありません。連日連夜の安倍政権攻撃で、腐れマスコミの報道に惑わされ、「安倍おろし」に走ろうとする議員が、世間の風を見ながら、うごめいています。節操もない、信念もない、クズのような自民党議員が、今、国民の前に姿を晒しています。
だから私は、我那覇さんの訴えを、わがことのように聴きました。彼女に届くのか、届かないのか分かりませんが、千葉県からエールを送ります。
我那覇さん、頑張れ。闘う保守がいないのでは、ありません。自民党の議員にいなくなっているだけで、国民の多くは、闘う保守です。
表に出ませんが、選挙の一票で、あるいはこうしたネットの世界で、あなたを応援しています。
日本中の、国を大切にする保守は、貴方を一人にはさせません。