5月25日 土曜日
おれ、俺、作家の百目鬼だよ。
●おれおれ詐欺ではないが、
ひさしく交流のなかった友だちに名乗るとき、
ハタと困ってしまうことがある。
そのときどきで、わたしの名前はかわってきた。
●だいたい、
戸籍上の名前、
わたしの本名が木村正一だということを知っているのはごく限られた友だちだ。
まして、正ちゃん、なんて呼びかけてくれるのは、
故郷の同級生くらいのものである。
彼らは、わたしが作家であるということを誰も知らない。
だから、彼らに電話するときは「木村だけど」ということになる。
●それから「シナリオ研究所」と「文芸首都」の同好の朋にも木村で通っている。
●その後の「散文芸術」のころになると麻屋与志夫。
故郷で主宰した「現代」という同人誌の仲間、
そして参加した全国同人雑誌協会での知り合いには、
やはり麻屋与志夫。
●「アサヤ塾」では、もちろん麻屋与志夫。
●ところが、中年になってから官能小説を書くようになって、
なにかそれらしい強そうな名前にしょうというので、
百目鬼剛というペンネームになった。
百目鬼通り、という場所が栃木県庁のまえにある。
●栃木県の文芸家協会での会合で、
いまは亡き立松和平さんのことが話題になっての帰りだった。
わたしは田中文雄のほうがはるかに作家としては優れていると思っていた。
(その田中さんも亡くなってしまっている)その田中文雄のことに、ちょっと触れた。
「あんなのは読み物だ」
「純文学でなければだめだ」
とわたしの田中文雄擁護論はとおらなかった。
協会に参加を求める必要はないということで話はおちついた。
●こりゃぁ、ダメだ。
わたしが、これから官能小説を書いたら軽蔑されることは目に見えている。
そんな思いで通りかかった道の道路標識。
「百目鬼通り」とあった。
これだ。
これでいこう。
ジュニア小説、抒情的な少女小説家からの転向の思い出だ。
あの道はいまどうなっているのだろうか。
ジャズ喫茶があったよな。
もうないだろうな。
などと今、思っている。
●そして現実的に官能小説を書き二度目のカムバックを果たしたのは、
それから10年もたってのことだった。
なんともノンビリトシタ牧歌的な性格である。
あのころ、
元気だった落合さんも高内さんも、懐かしい先輩たちはもういない。
●百目鬼剛として20年くらい官能小説を書いてきた。
官能の世界にロマンチックコメデイを付け加えようと精進してきている。
こんどまた、お座敷がかかって三度目のカムバックということになつているが、
よろしくご愛読のほどおねがいします。
●今売れているのは、警察小説か官能小説らしい。
さればされば、
官能小説の世界に警察官の活躍をもちこんでみたいと考えている。
のんびり、ゆっくりの、「ゆるキャラ」のGGのことだから、
官能小説と警察小説を熱烈合体させられるのは何時のことやら。
でもあんまりのんびりしていたら――今度は、
あちらの世界からお呼びがかかってしまう。
精進だ。
がんばらなければ、いけないのだ。
フレフレ百目鬼剛。
●いやまてよ、
官能と警察、木に竹を接ぐような異質の小説世界を合体できたら、
もう1つくらいペンネームをかんがえてもいいかな。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
にほんブログ村
おれ、俺、作家の百目鬼だよ。
●おれおれ詐欺ではないが、
ひさしく交流のなかった友だちに名乗るとき、
ハタと困ってしまうことがある。
そのときどきで、わたしの名前はかわってきた。
●だいたい、
戸籍上の名前、
わたしの本名が木村正一だということを知っているのはごく限られた友だちだ。
まして、正ちゃん、なんて呼びかけてくれるのは、
故郷の同級生くらいのものである。
彼らは、わたしが作家であるということを誰も知らない。
だから、彼らに電話するときは「木村だけど」ということになる。
●それから「シナリオ研究所」と「文芸首都」の同好の朋にも木村で通っている。
●その後の「散文芸術」のころになると麻屋与志夫。
故郷で主宰した「現代」という同人誌の仲間、
そして参加した全国同人雑誌協会での知り合いには、
やはり麻屋与志夫。
●「アサヤ塾」では、もちろん麻屋与志夫。
●ところが、中年になってから官能小説を書くようになって、
なにかそれらしい強そうな名前にしょうというので、
百目鬼剛というペンネームになった。
百目鬼通り、という場所が栃木県庁のまえにある。
●栃木県の文芸家協会での会合で、
いまは亡き立松和平さんのことが話題になっての帰りだった。
わたしは田中文雄のほうがはるかに作家としては優れていると思っていた。
(その田中さんも亡くなってしまっている)その田中文雄のことに、ちょっと触れた。
「あんなのは読み物だ」
「純文学でなければだめだ」
とわたしの田中文雄擁護論はとおらなかった。
協会に参加を求める必要はないということで話はおちついた。
●こりゃぁ、ダメだ。
わたしが、これから官能小説を書いたら軽蔑されることは目に見えている。
そんな思いで通りかかった道の道路標識。
「百目鬼通り」とあった。
これだ。
これでいこう。
ジュニア小説、抒情的な少女小説家からの転向の思い出だ。
あの道はいまどうなっているのだろうか。
ジャズ喫茶があったよな。
もうないだろうな。
などと今、思っている。
●そして現実的に官能小説を書き二度目のカムバックを果たしたのは、
それから10年もたってのことだった。
なんともノンビリトシタ牧歌的な性格である。
あのころ、
元気だった落合さんも高内さんも、懐かしい先輩たちはもういない。
●百目鬼剛として20年くらい官能小説を書いてきた。
官能の世界にロマンチックコメデイを付け加えようと精進してきている。
こんどまた、お座敷がかかって三度目のカムバックということになつているが、
よろしくご愛読のほどおねがいします。
●今売れているのは、警察小説か官能小説らしい。
さればされば、
官能小説の世界に警察官の活躍をもちこんでみたいと考えている。
のんびり、ゆっくりの、「ゆるキャラ」のGGのことだから、
官能小説と警察小説を熱烈合体させられるのは何時のことやら。
でもあんまりのんびりしていたら――今度は、
あちらの世界からお呼びがかかってしまう。
精進だ。
がんばらなければ、いけないのだ。
フレフレ百目鬼剛。
●いやまてよ、
官能と警察、木に竹を接ぐような異質の小説世界を合体できたら、
もう1つくらいペンネームをかんがえてもいいかな。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
にほんブログ村