田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

しっかり見ようとすれば、隠れているものまで見えてくる。 香取俊介著渋沢栄一の経営教室より。麻屋与志夫

2014-08-02 03:13:31 | ブログ
8月2日 土曜日

あなたは、虹をみあげて感動しますか?

●夕暮れ時、東京から戻ってくるカミサンを新鹿沼駅まで迎えにでた。
少し時間があるので、鹿商工のほうにでて遠回りをした。
このあたりは、最近、土地が造成され、家が新築されている。
すっかり、様変わりして、新興住宅地となっている。

●ふと見上げると、南東の空に虹がかかっていた。
虹を見るのはひさしぶりだ。
きれいだった。
虹がこれほどキレイだとはおもわなかった。
歳ともに感動が劣化していく。
でも、虹の美しさに足をとどめて感動できるうちは、まだまだだいじょうぶだ。
なにがだいじょうぶだというのか、わからないが、ともかく空を見上げながら、まだジャリの敷いてある歩道を歩いた。
空を見上げているわたしに驚いたのだろう。
少年が自転車で追い越していった。
なんども振り返っていた。

●駅についた。
虹はまだ空に在る。
カミサンが到着するには時間がある。
駅前で虹をながめて恍惚として、いろいろなことを思い出していた。
女子高生が怪訝な顔をしてとおりすぎていく。
だれも、虹には関心がないらしい。
いまどきの女の子は虹などみても感動しないのだろうか。

●「虹が出ている」
カミサンに声をかけた。
改札を走るようにしてわたしの方に近づいてきたので彼女は息をきらしている。

●「ほんと、きれい」
カミサンが初々しい顔で澄んだ声を空になげかけた。
しばし、合わせて157歳になる老夫婦は夕空の虹を見上げていた。

●「渋沢栄一の経営教室」から。123ページ。
「見ようとしないから、見えないのである」
「しっかり見ようとすれば、隠れているものまで見えてくる」

●この言葉は、世の中の森羅万象を見るときにも、あてはまる。

●長崎の佐世保の事件が起きる前に「精神科医が「人を殺しかねない」と県に相談か…?」とテレビで報道されていた。

●隠れているものを見ようとする、意識があれば、学校の先生や、周囲のひとたちになにか見えたはずだ。何か見て取ることが出来れば、事件は未然に防げたかもしれない。

●空にかかる見えている美しい虹をだれも見上げない。
見えているものすら、見ようとしない。
見ることが出来ない。

●では、なにを見ているのか。
駅前にたむろする女子高生たちは、スマホを見ていた。
ラインに、ゲームにうち興じていた。

●カミサンとわたしは、小雨の降りだした暮れなずむ街を歩きだしていた。


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