田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

必求壟断(ひっきゅうろうだん)はいただけない。 麻屋与志夫

2014-08-14 02:52:44 | ブログ
8月14日 木曜日

●香取俊介「渋沢栄一の経営教室」を読んでいる。

これで三度目だ。

SF小説としても勿論面白く読める。

人生の指南、モラルの書としても読める。

今回は、セリフに着目して楽しみながら読んでいる。

作者はテダレのシナリオライターでもある。

会話が実に簡潔でリズム感がある。

映画を見ているようなリアリティがある。

堪能している。

●随所に楽しく読ませてくれる仕掛けがほどこされているのも、いいなあ。

●巻末のノートがいい。

わたしは作者に失礼とは思ったが最初はノートから読みだした。

その一行目に感動。

そうなんだよな。

そうなのだ。と共感した。

――われも富み人も富み、しこうして国家の進歩発達を助ける富にしてはじめて真正の富と言いうる。

●町の電器屋さんが無くなっていく。

大型店の掃討作戦によってみごとに無くなっていく。

これでは不便なのだ。

そして――。

「他の店より高かったらお申し付けください」

値段設定に絶対的自信がある。

そう言いたいのだろう。

でも、アカラサマニ、こうした他店をけおとそうとするキャッチコピーはいかがなものでしょうね。

宣伝費をかけられない小さな電気屋さんはなりたたなくなっている。

●じぶんのところの経営さえうまくいけば。

自他共栄。

共に栄えるなどいうことは、もうまったく死語だ。

古き良き時代の日本の指導者の言葉が身に沁みる。

●必求壟断(ひっきゅうろうだん)はいただけない。





日本経済新聞出版社刊。

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