4月21日 Thu.
●安楽死についてかんがえている。人間の安楽死ではない。猫の、リリの安楽死についてである。どんなに、かわいがっていても、愛していても、死はかならずおとずれる。別れはやってくる。
●人間よりも寿命の短い小動物と生活をともにしていると、その別離の悲しみをなんども体験することになる。こんなことを書くと批判されるだろうが、わたしの場合、人の死よりも愛猫に死なれたときのほうが悲しかった。初代飼い猫のミューに死なれたときの悲しみはいまでも忘れない。
●animal euthanasia animal mercy killingなどという言葉が脳裏をかすめる。
●リリは苦しんでいる訳ではないが、むりにこじ開けた口に注射器で餌を入れてやる。その行為がリリには迷惑、いじめられていると、思うのか、すごくいやがる。すすんで、固形餌を食べてくれればいいのだが――。
●トントントンと足音をひびかせて二階らリリが下りてきた。
「生きてて、よかった。よかつたね」とカミサンはリリを抱き上げてホホずりをしている。
●安楽死について話したわたしのことをどう思っているのだろうか。
●よくなったり、わるくなったり、いまのところまだリリは健在だ。
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