田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「鹿沼の四季」 2  麻屋与志夫

2019-02-20 08:15:09 | ブログ
2
 
 花が散って、しび桜となる。
 わが家のささやかな庭がいっせいに春をよびよせる。花の落ちた白モクレン、杏の葉は緑に光っている。四月も末、藤が咲きだした。石塀に花房がふれてしまうので、竹の筒でつっかえ棒をする。
 箱根卯月、花梨、姫林檎、雪柳がみごろだ。
 椿は落花の上にさらに重なってうずたかく散っている。郵便受けにまで花弁がふきこんでいる。ときとして、玄関のなかまで椿の落花でいっぱいになることがある。
 この季節の、春の風は、いがいと強風だ。春のそよ風はあまりふかない。それとも、舟形盆地にある鹿沼の地勢のためなのだろうか。




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