田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

藤揺れて少年走る母校かな 帰路、狸の死骸を目撃 麻屋与志夫

2022-04-28 01:00:13 | 俳句
4月28日 木曜日

昨日は昼ごろ散歩に出た。
母校鹿沼北小学校の前まで歩いた。
県内で木造校舎。だから、昔のままなのはここだけらしい。
戦争少年だったので楽しい思い出はなにもない。
五年生のときの担任橋田巌先生にはすごい迫害をうけた。
そのトラウマはいまだにのこっているのだが、いろいろと教わったことも事実でいまでも忘れない。
教師としては、すばらしい、天才肌だったのかもしれない。
禅僧の描く「円相」の話など小学生にする教師だった。
いまのわたしの教養の基礎をつくりあげてくれた恩師だ。
しかしこうした心境になるまでに、この歳までかかった。
長生きしていてよかったと思うのはこうゆう時だ。
いままでみえていなかったものが鮮明に見えてくる。
生涯の友となる中津博君とあったのもこのころだ。
お父さんが事故にあったという知らせが来て、校門から走って消えていく彼の後ろ姿。

俳句をヒネッタ。

藤揺れて思い出も揺れ母校かな
藤揺れて少年走る母校かな
藤花揺れ思い出も揺れ母校かな

八十年後の少年はかくのごとく、
おぼつかない足取りで、
どうにか母校の木造校舎とグランドを望むところまでたどりついた。
藤だなからながい藤の房が垂れていた。風に揺らいでいた。太さから見てむかしのままの藤だ。

帰路、高田燃料屋さんの裏の道端に狸の死んでいるのを目撃。
飼われていたのが逃げたしたのか、
山伝いに里まででてきたのか、
なんとも面妖な死骸だった。



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