田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

むかしを今に

2007-12-15 20:04:57 | Weblog
  かみさんと散歩した公園のゆりの木
       
12月15日 土曜日 晴れ
●セブンアンドワイで取り寄せた『ひとにぎりの異形』がとどいた。わたしのだいすきな作家が目白押しにならんでいる。綺羅星のごとくかがやいている。「あなたもこのなかのひとりになっていたらね」カミサンがHALでブログを叩きだしているわたしの手元をのぞきこみにくる。わたしのほほをつめたいものがながれおちた。これはなんなんだ。GGよ。いよいよボケだしたのかよ。

●なんといっても、化石だ。きのうは、ジャズフアンとしての化石ぶりを披露した。きょうは、文学へのオマージュを捧ながらもその、とうのむかしに賞味期限切れとなったお話。

●はじめは『人間』なんだから。人間、ヒューマンビイーングのことなんかじゃない。戦後とはっしまして、鎌倉文庫とこうつづきゃす。まじめにやります。昭和21年に茅場町にあった鎌倉文庫で出していた雑誌です。そこの小説募集に応募しようとしていた。文芸首都の第20巻8月号からの読者だ。北杜夫の『牧神の午後』が掲載されている。27年のことだ。

●はじめて原稿料を貰ったのはいつのことかわすれてしまった。39年3月『灯』久保書店刊に『眠られぬ夜の底で』をトツテいただいたのはその数年あとだった。古すぎる話だ。50年後に忘れられた作家になっているとは想像もつかなかったので、なんの記録もとっていない。このGGの記憶力だけがたよりだ。灯はまもなく『抒情文芸』となり山村正夫さんとご一緒していた。川上宗薫が『青き川の流れ』を書いて少女小説ではじめて濃厚なキスシーンを書いた? ような気がする。かの大作家筒井康隆先生が、同社の『サスペンスマガジン』に『ブルドッグ』という怪作を発表している。その後筒井作品はほとんど読んでいるほどのフアンになった。まあ、ともかくそれほどむかしから小説を書いているということだ。それが、どこかで成熟がとまってしまった。

●異形を今夜から読みだす。浅田真央のフアンであるGGはこれからテレビをみる。あとは徹夜してでも一気にむかしのおもいにひたりながら手に汗握って異形をヨミマース。みなさんは、どんな週末をおすごしですか。

 公園の山茶花 花言葉 信頼 「自分の才能を信頼してね」かみさんより
       

 公園の鴨
       




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