田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

新人賞作家のサイン会  麻屋与志夫

2023-01-06 08:40:05 | 超短編小説
1月5日 木曜日 晴 室温5℃
超短編小説
10 新人賞作家のサイン会 

新宿紀伊国屋書店で新人賞作家古賀志郎のサイン会がひらかれていた。

若いキレイナ女性が彼の前に立った。

サインがすんで彼は女性をみあげた。

「あっ、橘川麻里奈さん」

なつかしそうに声をかけた。

「おめでとうございます。おばあちゃんも、よろこぶでしょうね」

著書を渡そうとしていた彼の手が一瞬静止した。



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2 コメント

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Unknown (麻屋)
2023-01-08 10:32:44
おばあちゃんの知り合いだと言うことは、この作家はかなりの高齢でようやく文学賞を受賞。サイン会で昔の恋人にであった。そう錯覚するほどよく似ている女性。瞬時、青春の日々にに立ち戻っていた。ここから、彼の新作「初恋物語」がはじまる。その一瞬。作家の魂が揺さぶられた一瞬をきりとったつもりです。
おばあちゃんは生きていればサイン会にきてくれるはずですから、もうなくなっている。
超短編は居合切り。現実をスパット切った。切り口のようなものです。自己解説で申しわない。
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時間をおいて。 (種吉)
2023-01-07 19:36:15
こんばんは、先生。
一瞬、この超短編の面白さがわからなくて、困りました。いま時分になって、あっと思ったしだいです。
隔世遺伝というのでしょうか。わたしにも、女四人、男ひとり。曲がりなりにも孫がいます。
見えるものだけでなく、見えないものも。
じぶんの中のそれらが孫のだれかに似るって、不思議なことです。
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