田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

魔闘学園/吸血鬼浜辺の少女外伝 麻屋与志夫

2008-09-03 06:38:36 | Weblog
 彼女たちは、レンタル・ビデオの見すぎなのだ。
 と非難できない。
 わたされた聖水。
 杭。
 十字架を。
 100円ショップで手軽にかえる品だと。
 思っている。
 麻屋のほうはしごく真面目だ。
 これでニンニクでも持たせれば。
 パーフェクトな防御になる。
 でも、あの臭いはGガールズには残酷だ。
 マイニチ宇都宮ギョウザを食べるといいよ。
 というアドバイスに。
「ニンニクギョウザばかり食べたらウズいちゃう。センセイ、あいてしてくれます?」
 とさわいでいる。
 ともかく、吸血鬼から身を守る三点セットをもたせた。
 そもそも、これららの品は、吸血鬼と闘う時は、たのもしい武器となるのでR。
 これらの武器を民間の人間で常備しているのはわたしのほかにはいないのでR。        
 などとオヤジギャグはとばさなかった。
 ジーョクには聞こえないだろう。
 おおホラを吹くとられてしまうのがオチだ。
 そんなことはまともな大人の神経ではいえない。
 ジーョクにせよ大袈裟なホラばなしにしても。
 いえるわけはない。

 ホラ、ヤッパ、タカコのセンセイ、微妙に、おかしい。
 微妙にではなくて、マジキレてる。おかしいよ。

 そなんGガールズの声は聞きたくない。
 
 Gガールズには吸血鬼は見えない。
 見ることができない。
 
 陽気にジョークをとばしてはしゃいでいる。            
 タカコと麻屋は塾にもどった。     
 深夜だ。               
 妻は寝てしまっていた。
 塾生の帰ったあとだ。
 教室は静まりかえっている。
 かすかにスリッパやチョークの匂いがする。
 生徒たちの若やいだ残り香。

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