田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

長編を何とか書き上げた。まずは、一服、俳句でも。

2022-04-03 07:46:45 | 俳句
夕暮れて散水ホースとぐろまき

妻とみしいつもの桜咲きたるか

桜咲き椿もさいて散る木蓮

桜咲く白き木蓮散りしあと

このあたり熟れた杏のかさなりて

かがみいる妻の背に寄る蜘蛛の糸

母履きし下駄おば妻が履いており

猫の爪切る音ありて春の朝

野仏や丸石首に春朧
野仏や丸石肩に朧月

「野仏や首欠けてなお背に野分」の句を昔作ったことがあった。その二尺に満たない野仏のある蝉が淵稲荷。ふと見ると、丸い石が肩にのせてあった。心優しきことをするひとがいるものだ。時あたかも、桜吹雪。川面に桜の老木が張り出していた。蝉の合唱が聞けるまでにはまだまだ時が流れなくてはならない。

川面まで腰を曲げたる桜の木

水浅く鳴るととなりぬ花筏
水浅く渦を巻いてる花筏
水浅く花の筏は渦を巻く

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