日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
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◎本日の想像話「お買いもの」

2014年05月11日 | ◎これまでの「OM君」
ショッピングモールに来ている。
家族サービスだ。
休みの日は家でゴロゴロしていたいが、妻が強制的に予定を放り込む。
まあ、仕方ない。
娘と息子のはしゃぐ姿を見るのも悪くない。
お昼ご飯を食べて、妻と子供たちは靴と服を買いに売場に消えていった。
「ここのベンチに座っているから」
そう伝えたが、心ここにあらず、はいはい~と生返事を返して行った。
もう座ったら最後、瞼が降りる。
平日はたいした仕事もしていないが、通勤だけで、体力と時間を食われている。
早朝に起き、帰りも遅い。
まあ、みんなやっていることだ、仕方ない。
諦めと、妥協、どこで手を打つかの選択が人生だ。
まあ、そんな事でどこでも眠れる様にはなっている。
一瞬で眠りに落ちる。
「♪少し寝かせてくれれば、気分もアゲアゲになるYO!」
DJブースで歌を歌う。
そんな夢を見ていた。

2、30分眠っただろうか。
目を覚ました。
だが、まだ半分眠っている。
目はぱっちりとは開かない。
人々の行き交う、たくさんの足だけが目に入る。
ハイヒール、スニーカー、革靴、サンダル。
大人、子供。
右に左に、足だけが目の前を目まぐるしく通り過ぎる。
その中に、青白い肌が見えた。
右から左にゆっくりと進んでいる。
うつらうつらとその生気のない肌を眺めていた。
ん…
違和感を感じた。
手。
その肌は素足ではなかった。
手が二本。
眠気が吹き飛んだ。
慌てて、その手の上を見る。
人混みに紛れていて見えない。
逆立ちしているとすれば足が見える筈だが、足は見えない。
どうなっているんだ…
手はいつの間にか、動きを止めてそこにいる。
凝視する。
人垣が徐々に薄くなった。
うわ!
そこにいたのは真っ赤な目でこちらを睨みつける逆立ちの男。
下半身は無い。
何か言っている。
「お前もこちらにくるか…」
どんどん近づいて来る。

「おとうさーん」
後ろから飛びかかられる。
「うあ!」
思わず声が出る。
振り返ると子供達と妻だ。

チッ…
舌打ちの音を残して血だらけの男は消えていた。
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◎砂場からこんにちは(原点に帰る)

2014年05月11日 | ◎これまでの「OM君」
砂場からこんにちは。
原点に帰って、山と穴。凸と凹。
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