道明寺と名乗る女は一枚の写真を出した。道明寺と、膝にちょこんと座る三毛猫が写っていた。
「サンシロー4歳です」
ミツオとエリーがテーブルに出された写真をのぞき込む。
「そのサンシローちゃんはいついなくなりましたか」
「一週間ほど前になります。私、サンシローはさらわれたと思ってます」
道明寺はまっすぐミツオを見ている。ミツオが言葉を返す。
「心当たりでもあるのですか」
「具体的には何もないのですが……」
ミツオは不自然に口ごもった道明寺に違和感を覚えた。話題を変えるように道明寺が続ける。
「実は、サンシローの首輪にはGPSが搭載されています」
「なら、話は早い。ささっと捕まえてしまいましょう。データを見せてください」
「端末ごとお渡ししますが、依頼を受けていただけるということでよろしいですね」
道明寺がミツオに、依頼受領の確約の言質を取る。
「現在地が分かるなら楽勝かと思います」
「では、どうぞ」
端末には地図とサンシローの現在地が表示されている。
「サンシロー4歳です」
ミツオとエリーがテーブルに出された写真をのぞき込む。
「そのサンシローちゃんはいついなくなりましたか」
「一週間ほど前になります。私、サンシローはさらわれたと思ってます」
道明寺はまっすぐミツオを見ている。ミツオが言葉を返す。
「心当たりでもあるのですか」
「具体的には何もないのですが……」
ミツオは不自然に口ごもった道明寺に違和感を覚えた。話題を変えるように道明寺が続ける。
「実は、サンシローの首輪にはGPSが搭載されています」
「なら、話は早い。ささっと捕まえてしまいましょう。データを見せてください」
「端末ごとお渡ししますが、依頼を受けていただけるということでよろしいですね」
道明寺がミツオに、依頼受領の確約の言質を取る。
「現在地が分かるなら楽勝かと思います」
「では、どうぞ」
端末には地図とサンシローの現在地が表示されている。