「どうだ、異常ないか」
時刻は深夜二時。準備を整えて病院が見える位置に再び車を止めた。ミツオ一人が車外に降りた。
覆面をかぶり、静かに建物にミツオは近づいた。
病院への侵入経路をエリーに告げる。
「エリー、トイレの窓が旧式の電磁ロックだ。いけるか」
「こちらでも確認しました。ロック解除できそうです」
車内に残ったエリーが手元の端末を操作すると、ミツオの目の前で鍵が開いた。
「よし、入るぞ」
「気をつけて」
建物の中に入ったミツオは静かに足を進める。サンシローにつけたGPSは生きている。めぼしい部屋に到着したミツオはドアノブを静かにまわして扉を開けた。
目の前の光景にミツオは小さな声をもらす。
ステンレスの作業台の上にゲージが一つだけ乗っている状態。ミツオが感じた異常は、ゲージにつながる管とケーブルの量の多さだった。ほぼゲージをうめつくしている。
「これはいったいどういうことだろう」
ミツオはもっとよく見ようと一歩部屋の中に足を踏み入れた。
「君はいったい何の用でここに来たのかね」
背後からの声でミツオは素早く振り返る。
そこにいたのは院長だった。
時刻は深夜二時。準備を整えて病院が見える位置に再び車を止めた。ミツオ一人が車外に降りた。
覆面をかぶり、静かに建物にミツオは近づいた。
病院への侵入経路をエリーに告げる。
「エリー、トイレの窓が旧式の電磁ロックだ。いけるか」
「こちらでも確認しました。ロック解除できそうです」
車内に残ったエリーが手元の端末を操作すると、ミツオの目の前で鍵が開いた。
「よし、入るぞ」
「気をつけて」
建物の中に入ったミツオは静かに足を進める。サンシローにつけたGPSは生きている。めぼしい部屋に到着したミツオはドアノブを静かにまわして扉を開けた。
目の前の光景にミツオは小さな声をもらす。
ステンレスの作業台の上にゲージが一つだけ乗っている状態。ミツオが感じた異常は、ゲージにつながる管とケーブルの量の多さだった。ほぼゲージをうめつくしている。
「これはいったいどういうことだろう」
ミツオはもっとよく見ようと一歩部屋の中に足を踏み入れた。
「君はいったい何の用でここに来たのかね」
背後からの声でミツオは素早く振り返る。
そこにいたのは院長だった。