オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

映画『ガイアシンフォニー第七番』

2011-01-09 | おすすめ映画

ライブの翌日は東京の友だちと映画を観ました。
『SPACE BATTLESHIPヤマト』と『ガイアシンフォニー第七番』
まあ、ヤマトの方は私がわざわざレビューを書くまでもないでしょうけど。
敢えて言うならキムタクはやっぱりキムタクでした。

さて『ガイアシンフォニー第七番』。
出演は北極圏の横断経験もある環境教育活動家の高野孝子、世界で最も過酷な自転車レースと言われるツール・ド・フランスの3回の優勝経験者グレッグ・レモン、統合医療の先駆者として有名な医学博士のアンドルー・ワイル博士。

高野さんは、日本の女性冒険家として、1995年に冒険家5人と5ヶ月かけてロシアからカナダまでの北極海を世界で初めて無動力(スキー・犬ぞり・カヌー)の極点横断を成功させた人。
生と死の極限の環境での旅の模様を日本や世界の子どもたちにインターネット配信で伝えながらの旅だったそうですが、通信機材を積んだソリは500キロもあったそうです。過酷な旅の途中で機材を置いていくようにメンバーから告げられても決して諦めず旅の中継を最後までやりとげたそうです。

地球の自然に対するリアルな畏敬の念と人間の生き抜く力のたくましさはしっかりと子どもたちに伝わったことでしょうね。
現在高野さんは日本の新潟での雪山キャンプやグリーンランドでのキャンプを子どもたちに体験してもらい、自らのリアルな体で自然を体験してもらうと言う環境教育活動をされています。
私は雪の中や氷の上のテントで眠った経験はないけれど、自然と体当たりすることによって得られる自信というのはきっと大きいと思います。

グレッグ・レモン氏は、26才の時に初めてツール・ド・フランスで優勝。
その1年後、猟銃事故で体に散弾銃を浴び60%の血液が体から失われるという瀕死の状態から奇跡の復活を遂げ、再びレースに挑戦。
それからさらに2度の優勝を果たしたというすごい人。
この映画の撮影のために日本を訪れたレモン氏と息子さんの紀伊半島縦断の3日間の旅の模様にレモン氏のインタビューを交えての映像でした。
自らの体験から得た深い含蓄ある言葉は、一言一言が心にしみました。

そしてアンドルー・ワイル博士は、世界的ベストセラーになった『癒す心、治る力』でも知られる医学博士。

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)
Andrew Weil,上野 圭一
角川書店


博士は現代医学から、自然生薬、シャーマニズムまで、人が治るメカニズムを究め、現在は「統合医療」の先駆者として世界の医学界に革命を与えておられるそうです。
オーガニックと癒しのパワースポット、カナダ・コルテス島に日本の仏閣風の別宅を建てて住むほど日本好きのワイル博士の、まるでサンタクロースのような風貌と笑顔は、本物の健康や幸せは外から与えられるものではなく内側から来るものだという確信に満ちていました。

地球と私たち1人1人の個人は、あらゆる面で繋がっている。
病んでいく地球を癒すには、私たちが自分自身を癒すしかない。
今ここ、この場所からできることを、また自分からはじめていこうと思わされました。

『ガイアシンフォニー第七番』とっても素晴らしい映画です。
ぜひ皆さんも観て下さいね。
上映スケジュールはこちらです。