オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

磨く努力

2012-11-07 | ピアノ奏法

我が家でピアノを教え続けていたSちゃんが、来週で20歳を迎える。
小学校に行く前にレッスンを始めたのでかれこれ14年教えてることになる。
すごいなーーーーー。
感無量であります・・・。

彼女は家に来たときはピアノが弾けないのはもちろん、お母さん譲りの音痴(お母さんが言われた)。
「ドーー♪、ハイッ!」って歌わせたら、とんでもない音で「どーーーー」って歌う子だった(笑)。
あの日のことは今でも覚えている。

それから私の仕事の合間を縫いながら我が家に週に1回から2週間に1回のレッスン。
夏休みはレッスンもお休みしたり、まあ本当に適当にレッスンを続けてきた。
ただ私が心がけてきたことは「楽しく続ける。キレイな音を出す。無理はしない。」ということ。
練習してこなくても叱らずに「じゃあ、復習しようか。」ってな感じ。

だってピアノは弾けたら楽しいし何より子どもがピアノを弾いているのを聞くのはとっても嬉しい。私は結局ピアノが大好きなんだなあ。

多くの人が、小さい時に習ったピアノの先生が厳しすぎて嫌いになったというのを聞くとちょっと寂しい気がする。何でも相性によるものだからその先生と合わなかったら別の先生にすればいい。厳しい先生が好きな人もいるだろうし。

私のレッスンは、ほとんどが脱力の練習とキレイな響きを出せるレッスン。
力を抜いて弾かないと長時間弾いていたら筋肉やスジを痛めてしまうからね。
練習しすぎで腱鞘炎になったりしたら元も子もない。

Sちゃんは4月からの就職も決まって今後ピアノをどうしていくかは聞いてないけど、年明けにはご家族を呼んで発表会をしようねってその時に披露するショパンの曲をレッスンしながら、続けることの大切さをしみじみと思う。

どんなに才能があっても磨く努力を怠ればダイヤモンドも輝かない。
逆にそれがたとえダイヤのような才能じゃなくても磨き続ければ石ころでもピカピカに輝く。
ダイヤモンドでも石ころでもいい。
飽きずにコツコツと磨いた人は必ず報われる。

磨き切る前にあきらめてしまう人に会うたびにいつもとても残念に思う。
せめて自分は石ころでも一生磨き続けようと思う。