百子の部屋

日々のあれこれ思いのままに。。。

滔々と紅

2018年02月02日 | 読書

★「滔々と紅」 志坂圭

第一回 「本のサナギ賞」受賞作(全国の書店員が選ぶ新人賞)

 

天保八年、飢饉の村から9歳の少女・駒乃が江戸吉原へ売られた。

勝気な駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、

様々な事を学び、人気花魁へと成長する。

そして、彼女が最後に下す決断とは。。。

 

 

私の吉原のイメージは、

表面は華やかだけど、

その裏では、悲しみに満ちた女たちの暗く陰湿な生活が。。。

というイメージが強かったのだけど、

この本では、それほど重くのしかかるような暗さはなく、

元気な女たちが描かれていて、ちょっとほっとした。

 

登場人物も個性たっぷりで、物語の展開も面白く、

華やかな花魁たちを想像しつつ読めるので楽しめる。

映画化もできそうかなぁ。。。なんて思ったり。

 

それと、吉原についての説明が細かく書かれていて、

なるほど。。。と、いろいろ勉強?になったかも。

 

欲を言えば、最後の展開を、もう少し濃く描いてほしかったかなぁ。。。

 

 

私の満足度 ★★★★

 

コメント
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