おなか医者としての奮戦記は、思い出深い当直の景色から始まりました。当直と言っても、実際は「夜勤」の病院もあります。また我々の間では「寝当直(ねとうちょく)」と言われる、本当に「寝るだけ」のことがほとんどの楽な当直もありました。もう少し当直のお話をしてみましょう。M上外科である程度の度胸がつきますと、「寝当直」も回ってくる様になります。さすがに元気な若い外科医も「夜勤」当直と大学病院の激務では体が持ちませんから、そこは配車係の助手の先生が「寝させて」くださる訳です。今回は寝当直の話。寝られる率85%の小倉中央病院(もちろん仮名)で3回連続寝られなかった話です。こういう病院には高齢者が多く入院していますから、寝られないのは患者さんが重篤な時、亡くなられる時です。亡くなることを医者の隠語で「ステルベン」と言いますので、私の場合は「小倉中央で、3回連続ステりました」と言う訳です。3回の内2回までが入浴中に、急に呼ばれて駆けつけました。呼びにきた看護婦さんは「こんなこと滅多にないので、懲りずにまたきてくださいね」と言っていました。
(1990年ころの研修医の物語です。フィクション+ノンフィクションです)
医療情報をご希望の方へ。携帯でアクセスの方は「アーカイブ」、PCの方は左の「カテゴリー」から項目を選んで読むことができます。ブログの構造上、下へいくほど古い記事になっていますので、ご注意くださいね。クリニックでのパンフレットご覧いただきましたか。貴方の満足を、次の方へ手渡してあげてください。
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