秋の風といえば・・・

芭蕉の句に

「物言えばくちびる寒し秋の風」という句がございますね。

平家物語のなかから・・・

「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらはす」

作者不明ですが「おごれる人も久しからずただ春の世の夢のごとしたけき者もつひには滅びぬひとへに風の前の塵に同じ」・・・風前の灯のような・・・でしょうか・・・

この数日夜もよく寝ておりますが、昼も何故かすぐに眠くなるような日が続いていおります。

眠りについては夏の疲れがどっと出てよく眠れるようになったのでしょうか？

どんなに残暑が酷くても必ずや秋は来ます。もうひと踏ん張り頑張りましょう！

秋の気配はいろいろな形で体に心に染みてくるものです。

玄関前に夏椿を植えておりますが、花はとうに終わりまして、もう丸いカチカチの実になり種となって零れ落ちます。この木の別名は沙羅とも言います。

平家物語にも出てきます「沙羅双樹の花の色」という皆様おなじみの、花の色は白ですが深みのあるもったりとしたふくよかな白色です。この花の色を歌にするなんてさすがだなあと最近思深く感じるようになりました。

若い時は「ただの白い花なのにね？」と思っていたのですが、この花の白い色はただの白い色ではありませぬのじゃ！ふんふん…私もこのような花の色を深く鑑賞することが出来るようになったということなのですね。自分でもそのところに気が付いたのは嬉しいです。

今日は市の検診日の予約が取れています。検便と尿を持ちまして（笑）出かけてまいります。