噂の映画が、埼玉県深谷市(埼玉と言っても自宅から50分かな?)の「深谷シネマ」にかかって、見てきた。
与那国・石垣・宮古・・・そして本島にもと、自衛隊の基地が配備、増強されて、今や台湾有事、中国を標的に、軍事要塞と化している。
基地配備も、さらなるミサイルとその部隊の配備も、反対する人々は居たが、今もって少数派だ。
与那国を見てみようか?
2016年、沿岸監視部隊の配備だけとの説明で、島民の多数が結局基地を受け入れる。
人口1400人弱の島は、自衛隊員とその家族が入り1700人を超えている。現在計画中のミサイル部隊が入れば、およそ4分の1が隊員になるという。
駐屯地の町営地の賃貸料1500万で、町は学校給食無償化を行い、町民税は5000万増えた。
粘り強い反対運動は今も続いているが、「いまさら駐屯地はなくせない」の住民感情が多数だ。
石垣島を見てみようか?
09年制定の市の自治基本条例には、有権者の4分の1以上の署名で代表者から市長に住民投票の実施を請求できるとする規定があった。
若者たちが2018年に住民投票をする署名活動を起こし、規定数を大幅に超える署名が集まった。
議会はその条例案を否決、あろうことか、市の自治基本条例から「住民投票の条文」を削除との暴挙に出る。
2019年から基地建設が始まった。
こうした、暴挙を結局許すのは、そんな議員や首長を選挙で選んでいる住民なのだから、どうしようもないのである。
国政では、あの安倍が力を入れ、米軍とつるんでの自衛隊の軍隊化が、沖縄のこうした状況を生んでいるのだが、この「国の」選挙を見れば、こうした事態をよしとする議員が当選するのがこの国だ。
与那国が「話が違う」と言っても、原発も沖縄の基地化も、作ってしまえばこっちのものと、嘘をついて既成事実とするやり口が、分からないほど牧歌的だっただけだ。
結局、選挙で真っ当な人を選ぶしかないのだが・・
少数であっても、声を上げ、不都合な事実を明らかにする・・・そんな少数が、隣人たちが「選ぶ」時に、立ち止まって考える力にと、信じる以外にないかもな?
遺骨の混じった土で埋め立て、辺野古に巨大基地を作る。その基地が再び戦で死ぬ遺骨を生み出す。沖縄の小さな島が軍事要塞化し、その基地があるからこそ、やがて新たな遺骨を作るのだろう・・・
いつの間にか、戦争できる国は、「戦争する国」に育っている。
この映画、見たほうが良いかも?