あの震災以降、すごい勢いで笠木透と雑花塾のCDが出ている。
生々しい現実に、直後から挑んだ作品群は、確かに「凄み」がある。
まるで、匂いさえ感じる・・・・そんなCDだ。
CD文庫5集・・・6集と続いて・・・今回、僕が参加したCDは7集になるはずだ・・・
販売店を通さず、ライブで売ろうというそんなCDだが・・・もう僕の手元には在庫が無い。(まあ、頼めば届くが・・・5集は4000枚プレスして、2月で60枚程度の在庫なので、今は入手できるか不明)
5集「わたしの子供たちへ」
1曲目「ひとつの灯」・・作曲者川崎氏が言葉1つ1つを丁寧に歌い上げ、珠玉。
♪ふるさとが消えた 人々が消えた 一瞬一波 暮らしを奪われた
命はひとつ 1人にひとつ 今日を生きて 明日を思う ♪
3曲目「ヤマユリの花」・・詞も曲も、福島在住のアマチュア。そのうそのなさは胸を打つ。
♪見えないものに おびえながら 生まれ育った 村を出てゆく
家も田んぼも 心も残して またこの土を 踏みしめるまでは
ヤマユリの花よ ふるさとの土よ いつまでも いつまでも♪
そして、表題曲「私の子どもたちへ」
1972年の笠木氏の名曲である。子育ても省みず走り回る、おやじの懺悔の曲は、あの原発の爆発で、新しい命を貰って、歌わずに居られない歌になって蘇った。
【作詞・作曲】笠木 透
1.生きている鳥たちが
生きて飛びまわる空を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
コブシの花があるでしょう
2.生きている魚たちが
生きて泳ぎ回る川を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
野原が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
リンドウの花があるでしょう
3.生きている君たちが
生きて走り回る土を
あなたに残しておいて
やれるだろうか 父さんは
目をとじてごらんなさい
山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい
コブシの花があるでしょう
こうして、2枚を語り続けたら、紙面果てなく・・長いと、またお叱りが・・・
6集も語りたいが、またの機会に。
機会があったら、ぜひ買うべし。フォークソングにしか出来ない音楽がここにはある。