諦めない教育原理

特別支援教育は教育の原点と聞いたことがあります。
その窓からどこまで見えるか…。

05 健康な学校#1 はじめに

2019年03月17日 | 健康な学校
 探しているがその本は見つからない。
何人かの天才スポーツ選手や棋士、芸術家の育った家庭をルポした本に、

「(天才が)育った家庭には酸素が多い気がする。」

とあるらしい。

酸素が多い。

 呼吸がしやすく、細胞が生き生きして、食べ物もおいしく、身体も軽い。そして、明日の新しい自分が楽しみになる。だから目標に向けて努力ができる。
 そんな家庭で育って天才は生まれるらしい。

 
 教育行政に携わっていた時、いくつかの学校を訪れる機会があった。
 例えば、はやっている店とそうでない店の雰囲気の違いがなんとなく分かるように、生徒のいない時間帯であっても「はやっている」教室というのはわかるのだ、と改めて思った。

 学校単位でも、はやっている教室の出現率の高そうな学校と、むずかしそうな学校とがある。
 そういうことは意外なほど渦中にいると分かりにくい。私自身もわが校のことは測りにくい。


 教育活動というのは客観的な評価がしにくい。
 数値目標などは下手をすると教育のバランスを崩す。
 しかし、確かに酸素の多そうな教室やグループがあり、それを育む雰囲気のいい学校というものはある。

 学校を含めたヒューマンサービスという仕事は利用者が健康的な雰囲気の中にいること自体が価値だといえる。その中で諸々の活動もいきいきして有効なものとなる。

 健康な学校づくりについて考えてみる。舞台は特別支援教育だが、一般性があるかとも思う。(続く)

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