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防衛省 平成28年度概算要求の概要に機動戦闘車36両

2015年09月07日 | ミリタリー

上記画像は陸上自衛隊Facebookより

28年度の防衛予算要求は過去最大の5兆911億円。
要求増は4年連続で過去最大額とはなりましたが、
安倍総理が軍事大国化を目指そうとしているわけではなく
中国の脅威に備えての事と思います。

マスコミの報道だと、
戦争法案と重ねて今年から急に防衛予算が急上昇、
と思われる表現を使っていたりしますが、
今年から急に変わったりするわけも無く、
防衛計画の大綱や中期防衛力整備計画に基づいて計画的に行われます。
中期防の内容だと防衛予算が膨らむのは予想されてはいましたが…。

8月31にPDFで公開された防衛省平成28年度概算要求の概要を見てみると…。

なんと機動戦闘車36両(259億円)の取得要求が明記されています。
平成30年度までの中期防で99両揃える予定ですから、
当然といえば当然の数字ですね。
それとは逆に10式戦車がたった3両。
中期防で44両で、平成26年度が13両、平成27年度が10両でしたから、
残り2年で18両のペース。
戦車は北海道と九州に集中配備で本州は機動戦闘車という方向ですが、
考えていたより速いペースで変わって行きそう。

でも…機動戦車が配備され始めたら欠陥品だ~なんて、マスコミの声が出てきそうな気が…。
戦車が超えられる段差を機動戦闘車は超えられないじゃないか、こんな事ではダメだ!
みたいな…(笑)



F-35戦闘機は6機。
昨年も6機で中期防中に揃える予定の機数は28機なのでこんなペースでしょうか。
話題の無人偵察機グローバルホークが3機(367億円)。
予定が3機でしたから今年に一括購入なのでしょうね。

V-22オスプレイも12機。
昨年5機で中期防の予定は17機ですから、平成28年度で全て揃え終わる事になります。

P-1は27年度に20機一括購入ですので、平成30年度予算まで予算要求は無しですね。

中期防では潜水艦・護衛艦共に5隻だったので予定通りのペース。
目立つのは現有護衛艦の艦齢延伸及び能力向上や近代化改修の多さ。
次期防ではおそらく強襲揚陸艦を建造するでしょうし、しわ寄せが来そうな予感です。

対馬の最北端に位置する、海栗島の第19警戒隊の監視レーダーが最新のFPS-7に。
ガメラレーダーで有名なFPS-5ではないので弾道ミサイルの探知は得意ではありませんが、
ステルス機や巡航ミサイル等の見つけにくい目標への対応性を向上したレーダーで、
ライフサイクルコストも含めた価格低減が考慮されているそうです。
しかし、BMD対処機能の追加と記されているので、
見島分屯基地と同じように弾道ミサイル対処機能が付加されるものと思われます。

陸自の装備調達はとにかく島嶼防衛を第一に、かなり速いペースで揃えている印象。
特に水陸両用団向けの装備が最優先されている感があります。
中国の軍事及び安全保障問題に関する研究体制を強化するために、
中国研究室(仮称)というものを設置するそうですので、
中国の脅威に対しての準備を確実に進めているところでしょうか。

コメント (2)
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