太平洋戦争で全身5箇所に敵弾を受け、マラリアをも患いながら、
生還された元陸軍中尉、遠藤毅氏。
94歳の遠藤氏が第36普通科連隊の訓練を見て、
ご本人の実体験を伝えねばと、
当時の連隊長や隊員の皆さんに伝えた言葉。
「連隊長、これが陸上自衛隊の突撃ですか!こんなやり方しとったら全滅しますよ!」
「連隊長!何で地雷原の前で伏せとるんですか!」
「敵から目を離したら死ぬんです。
目の前にいた敵がどこに行ったのか、目をギラギラさせて見ていなかったら殺される。
どこから撃たれているのか、分からなくなったら死ぬだけだ」
「おまけにハの字になって止まっている!これでは殺してくれと言っているようなものだ」
「いくら攻撃準備射撃をしても、敵を完全には制圧できない」
「一瞬の判断が生死の分かれ目だった」
「そして生き残ったら今度は穴を掘る!」
「こんなんじゃダメだ!我々があんなに苦労したのに、なぜあの教訓が活かされておらんのか…」
「陸上自衛隊がこんな攻撃を繰り返す限り僕は死ねない」
そして、これを見過ごしてあの世に行ったら英霊たちに怒られると…。
激戦を生き残ってこられた方の言葉には重みを感じます。