杉山隆男氏のこのシリーズ。
題字の通り最終章だそうです。
今までのは中古本を購入か図書館から借りていましたが、
今回も購入せずに市立図書館から借りてしまいました。
杉山隆男さん、申し訳ないです〜
借りて帰ってから一気に読みました。
第1作目の兵士に聞けから6作目となるこの最終章、
オキナワの空、センカクの海、オンタケの頂き、と3部構成になっています。
「オキナワの空」では航空自衛隊を。
年を追う毎に緊迫度を高めている南西諸島の空、
公的には発表されていませんが沖縄のスクランブルでは、
やはり4機体制だと読み取れます。
この本を読む限りでは、決してアンノウンに対して挑発的な行動は取らないはずです。
「センカクの海」では海上自衛隊を。
主にP3Cの哨戒にスポットを当てた内容です。
タコと呼ばれる戦術航空士が実際に航空機を飛ばした初等操縦訓練をパスしないと、
この職に進めないというのは驚きでした。
「オンタケの頂き」では陸上自衛隊。
御嶽山噴火災害に対する陸上自衛隊の働きぶりを。
あのとき陸上自衛隊が、
しかも空中機動旅団といわれる第12旅団、
しかも山岳連隊と誉れ高い第13普通科連隊が近くに駐屯してくれて、
本当に心強かったろうと思います。
隊員の皆さん、あの過酷な環境での活動、本当にお疲れ様でした。
いつものように隊員さんやその家族にまでレポが及ぶ杉山氏らしい内容です。
時代の流れもありますし、おおらかだった昔と違って、
アメリカとベッタリになればなるほど、取材が難しくなっているそうで…。
実際私も基地モニターで米軍佐世保基地内に入る時、
ピリピリとした、自衛隊と違う厳重な警戒に緊張しました。
昼食を取るためだけに米軍基地に入ったんですけどね(笑)
アメリカの犬とまではないでしょうが、
アメリカ親分自衛隊子分というのはひしひしと感じます。
なので自衛隊は相当米軍に気を使っていると思われます…。
本を借りた図書館が入っているサザンピア博多の朝顔