薬を飲み忘れないようにしないとね

タイトル通り時々薬を飲み忘れてしまう特定疾患のおっさん

現代の軍艦に装甲は無い

2017年07月18日 | ミリタリー

6月17日午前1時半頃、米海軍イージス艦フィッツジェラルドとコンテナ船が衝突。
これによりイージス艦の艦長をはじめ3人の方が怪我をされ、
乗組員7名の方が亡くなられました。

事故当時の衝撃は相当なものだったのだろうと思われます。
お亡くなりになられた方々のご冥福を謹んでお祈り致します。
また、怪我をされた皆さんの一日も早いご回復をお祈りしております。

しかし、この事故で現代の軍艦、貨物船に負けて弱いんでない?と思われているみたいで…。
関門海峡での衝突事故の時も護衛艦くらまの船首ががかなりグシャグシャに…。

戦艦大和の側面装甲は約60cmだった、
イージス艦も大したことないと思われる方もいらっしゃるでしょう。

現代の戦闘艦には装甲で敵の攻撃を防ぐという考え方ではありませんし、
巨大な戦艦もいません。
今の戦闘艦には装甲という考え方がありません。
現代の戦闘艦に対しては対艦ミサイル攻撃がほとんど。
現代の戦闘艦に付いてる大砲はどちらかというと防御用。
対艦ミサイルの大部分は低いところを飛んできて、そのまま船体に当たって爆発するか、
目標の直前で急に高度を上げほぼ真上から船体に当たっての爆発かのどちらか。
艦は大丈夫でも、防御のしようがない目となるレーダ類を潰されたら攻撃力が皆無になるので、
今の軍艦は対艦ミサイル対策が施されてます。

また、潜水艦も潜んでいるかもしれないので、対潜防御も重視されます。
潜水艦から発射されるものとして、これまた対艦ミサイル、もしくは長魚雷。
この長魚雷の破壊力は凄まじく海自の汎用護衛艦なら1発で真っ二つに…。

昔と違って命中率が100%に近い誘導兵器を使用するので、たまたま当たっても耐えられるような装甲よりも
飛翔体自体を撃ち落とすか機動力を使いつつ欺瞞して逸らす防御となっています。
でも、もし不幸にも敵の攻撃が命中してしまった時のために、
ダメージコントロール が重視されています。
細かな水密区画に区切って浸水を制限できるようにしたり、
可燃物をなるだけ排除したりと旧軍から続いている真鍮を多用するのも、
金属同士がぶつかっても火花が出にくいからと言われています。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする