ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

外国人と和食をたべよう その4

2015-04-09 | 和食
外国人と和食を食べよう その4回目です。

4回目ともなれば、準備もだいぶ手慣れてきて…なんていうことは全くありませんでしたね。今回も新たな発見、驚きがいっぱいでした。


今回のお客さまは、イスラエルからのご夫婦。初めての日本でしたが、広島や高山、箱根など日本人のように移動の多い旅だったようです。迎える私たちよりも年長のおふたりでしたが、新宿や六本木まで出かけたとのこと。元気だわ~(^^;

しかし、ちょうど満開の桜を見られるなんてとても幸運ですね、などと話をしました。

当日のメニューはというと、海に面したテルアビヴにお住まいで、日本の食べ物に興味があり、寿司も大好きという事前情報から、魚介中心としました。ホタルイカと菜の花の酢味噌和え/筍の土佐煮/バラちらし/蓮根もち/鶏肉の照り煮/若竹汁/お漬物/お茶/大福


ホタルイカはきちんと掃除をして、さっと湯がき、春らしい仕上がりに。まぐろ、帆立、イクラ、玉子焼きは築地で仕入れ、旬の筍も築地でゲット!鶏肉は冷めても美味しい濃いめの味で。蓮根もちはヘルプで来てくれたYちゃん(金粉も持ってきてくれて、バラちらしの上に乗ってます。写真を拡大して見てください)が、腕が痛くなるほどすり下ろしてくれた蓮根もち!お出汁がよくきいた若竹汁もいい味に仕上がって料理はこれまでで一番の出來かもしれない(^0^)





奥さまは蓮根もちが気に入って「もう1個食べていい?」といううれしいひとこと。蓮根の写真、イラストを見せたところ、ホテルの朝食で食べたわとうれしそうで、ご主人に写真を撮らせていました。玉子焼きも気に入ってましたが、筍は好きじゃないと。若竹汁も微妙な顔をしていたので、やはり味のしっかりついていないものは最初からは無理なのね~。もしかしてもう少しB級グルメ的なものを期待されてのかしら???

また、ご主人は胃の調子が良くないから(前日にデパ地下で食べた餃子が体に合わなかったようです。おそらく油とニンニクじゃないかと予想。私たちへのオーダーではニンニクはNGでしたから)と少量のみのお召し上がりでちょっと残念でしたね。私が用意したメニューは油は一切使っていないし、胃に負担がかかるようなものではなかったものの、体調が万全じゃなくて外国の食べ物はちょっとキツイですよね。

他に気に入っていただけたのは、おふたりの席へ置いておいた折り紙の鶴と手裏剣。食事の後でYちゃんが奥さんに教えてあげて、ほほえましい感じでしたね。

Yちゃんが数年前に旅行でイスラエルを訪れており、そんなところからコミュニケーションを取ったりしました。
おふたりともルーツは東欧でした。そのためなのかは不明ですが、英語が非常に聞き取りにくく、、、困ったわ~(^^; ただ、奥さまはちょっとした日本語の響きに反応して「です」と「ます」の意味は何?ときかれてしまいました。さすがは大学の図書館で働いているだけあると妙に納得しつつもうまく説明できず!

また、新宿の駅からつながった場所がフロアすべて食べ物を売っていた(小田急デパートのこと)!とか、六本木にはレストランばかりあったわ!とか、驚かれていました。そりゃあ驚くよね、確かに!
毎度のことながら、どのくらい「和」を感じてもらえたかはわからないけれど、本当の日本の味が少しでも伝わったらうれしいね。

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