楽譜を読み始めると、書くのを忘れて読みふけってしまうバカな私高本。やっと書くことができる。新シューベルト全集楽譜、主題カタログ新版(ベーレンライター新シューベルト全集)、主題カタログ旧版 を全部読まないと全貌が掴めないのが、「シューベルト舞曲」の特徴の1つ。
ベーレンライター新シューベルト全集「舞曲I」を開くと、作品18 の舞曲はあちらこちらに散らばっていることがわかる。
ので、丹念に全頁をめくって読む(本当!)
となっている。作曲年については、新シューベルト全集の 楽譜ならびに「前書き」に書いてある通りである。収録曲数は上記の通りだが、同一曲がいろいろな曲集に含まれているので注意が必要。
ことになる。
特徴的なことは以下の通り。
である。どうも
していたようだ。
となる。このように考えると「第1部」と「第2部」に構成されていることがとても明瞭に見えて来る。
ベーレンライター新シューベルト全集「舞曲I」を開くと、作品18 の舞曲はあちらこちらに散らばっていることがわかる。
目次には D番号 も 作品番号 も掲載されていない
ので、丹念に全頁をめくって読む(本当!)
- Brown Ms.9 (1815) 1曲 W9
- Brown Ms.37(1815/1816?) 2曲 E2,E3
- Brown Ms.29 (1818.11 Zselis) 2曲 E1,E8
- Brown Ms.34 (1818 - 1820) 11曲 L1,L2,L3,L5,L10,L11,L15,L16,L17,L14,L13
- Brown Ms.38 (1820.10-12) 6曲 L4,L6,L7,L8,L9,L12
- Brown Ms.39 (1821.03.08 - 05.20) 1曲 W2
- Brown Ms.40 (1821? or 1820.05?) 2曲 W5,W8
- Brown Ms.41 (1821.05?) 2曲 (W5),(W8)
- Brown Ms.42 (1821.07) 3曲 W1,W3,(W2)
- Brown Ms.43 (1821.08) 2曲 (W2)
- Brown Ms.48 (1823?) 1曲 (E8)
となっている。作曲年については、新シューベルト全集の 楽譜ならびに「前書き」に書いてある通りである。収録曲数は上記の通りだが、同一曲がいろいろな曲集に含まれているので注意が必要。
作品18 = D145 の自筆譜は、11の塊が残っている
ことになる。
特徴的なことは以下の通り。
- 1816年以前の曲は3曲のみ
- レントラー は、1818-1820作曲の Ms.34 に11曲、1820作曲の Ms.38 に6曲で全て自筆譜が存在している
- エコセーズ は1818年以前の4曲のみが自筆譜が残っている
- ワルツ は1曲の例外を除き、1821年の作曲で、「作品9」出版を計画して未収録になった曲と考えられる
- エコセーズ第8番はアーティキュレーションを緻密に施した同じ嬰ト短調稿を1823年に作り直しているが、「作品18」として収録された曲は ロ短調になっている
である。どうも
「12のワルツ」と「17のレントラー」は、シューベルト自身の心の中で「別の曲集」と判断
していたようだ。
- 「12のワルツ」 → 「オリジナル舞曲集 作品9」の姉妹作品
- 「17のレントラー」 → 「20のレントラー Ms.34」の改良作で、1820年末には作曲完了と推測
となる。このように考えると「第1部」と「第2部」に構成されていることがとても明瞭に見えて来る。