かって君が住んでいた街は
どの街よりも美しい
かって一度だけ
君と一緒に駅まで歩いた街は
いつまでも忘れられない街
夢のなかで
その夢のような街を
君と手を取り合って
逃げ回っていた
暗い公園を
街路樹の雑踏を
川のほとりに点在する
路上生活者たちのダンボールの家のあいだを
ぼくは王子なのだという
そして
君は王女なのだという
たぶん夢の国の・・
最後に
背広姿の追っ手たちに見つかったとき
ぼくは王子なんかではないことに気づく
闘うことだけが
ぼくの宿命なのだとも
ぼくの最後の闘いのとき
ふっと
「自分だけを責めないで」
そんな君の声が
聞こえてきたような気がした
どの街よりも美しい
かって一度だけ
君と一緒に駅まで歩いた街は
いつまでも忘れられない街
夢のなかで
その夢のような街を
君と手を取り合って
逃げ回っていた
暗い公園を
街路樹の雑踏を
川のほとりに点在する
路上生活者たちのダンボールの家のあいだを
ぼくは王子なのだという
そして
君は王女なのだという
たぶん夢の国の・・
最後に
背広姿の追っ手たちに見つかったとき
ぼくは王子なんかではないことに気づく
闘うことだけが
ぼくの宿命なのだとも
ぼくの最後の闘いのとき
ふっと
「自分だけを責めないで」
そんな君の声が
聞こえてきたような気がした