詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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詩 ランド・アバウト・ミッドナイト

2020年07月14日 | 最新の詩
「トムは真夜中の庭で」というファンタジーを読んで以来
真夜中に目を覚ますと ついつい
柱時計の音を数えてしまう癖がついてしまった

全然覚えてないけど
子供時代のぼくは夢遊病者だったという

ホラーの帝王S・キングの
最高傑作「バトルランナー」を読んで間もなく
その結末そっくりの9・11が起こって
その画面に涙ぐみながら拍手している自分がいた

映画「バトルランナー」は
見るも無残に変えられてしまい
ハッピーエンドになってしまったのが哀しかった

僕がキングに送ったファンレターは
今ごろは たぶん
CIAかFBIの倉庫にでも放りこまれて
分厚く灰でも被ってることだろう

ジョン・レノン暗殺犯がその直前に
ファンだといってサインをもらったのがS・キングだった
「とても驚いたよ」と言ったきりそれ以来キングは
全くの腰抜け野郎になってしまった

日本のホラーの女王篠田節子も
輝かしいSFの数々を残して
遠い遠い世界へと行ってしまった

国会に核爆弾をぶち込む「斎藤家の核弾頭」や
希少生物を救う物語「アクアリウム」や
「いけにえ(人体移植用に特別に育てられたクローンの少女の物語)」こそ
この国で唯一好きなSFで
ぼくの青春時代にケルンみたいに聳える

キングや篠田節子に続く作家が
出てきてくれないもんだろかと
最近つくづくそう思う

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