日経ビジネスの記事を主に引用する:::::::::
4月に発足する東京証券取引所の実質的な最上位市場「プライム」の実力はどのくらいか。分析したところ、欧米の背中はなお遠いことが分かった。1社あたりの時価総額は欧米市場の3分の1にとどまり、株価が解散価値割れの企業も4割に上る。海外マネーを呼び込む魅力に乏しい。再編後も企業の新陳代謝を促す取り組みが欠かせない。
中央値は企業の時価総額を大きい順に並べて真ん中に当たり、その市場の標準的な企業の規模を示す。規模のばらつきを考慮せず1社あたりの時価総額を単純平均で比べると、プライムと欧米との差はさらに鮮明だ。
プライムの1社あたりの時価総額は単純平均で求めると、約3950億円。ニューヨーク証取(約1兆8千億円)、ナスダック(約1兆9千億円)の5分の1程度だ。米国は約3兆ドル(約340兆円)のアップルを筆頭に、マイクロソフト、アルファベットなど巨大企業がひしめき、全体を押し上げる。だが日本はトップのトヨタ自動車でさえ37兆円で、規模で突出する企業も少ない。