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着々と進む、スペースXの衛星ネットワーク「スターリンク」

2020年06月29日 13時10分27秒 | 日記
 

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ニューズウィークの記事に『スペースXの衛星ネットワーク「スターリンク」は、世界の情報格差を解消できるか?』で、テスラ傘下の1万2千個の小型人工衛星で、次世代衛ネットワークを構築するというスターリンク構想が着々と進んでいると報じていたが、イーロンマスク、次々大事業を成功させているのはすごい。

軌道上で稼働可能なスペースXの衛星は530基を超える

<イーロン・マスク率いるスペースXでは、次世代型衛星ネットワークを構築する「スターリンク」計画を着々とすすめている......>

アメリカの実業家イーロン・マスクが率いる民間宇宙企業スペースXでは、小型通信衛星を高度540〜570キロメートルの低軌道に送り込み、次世代型衛星ネットワークを構築する「スターリンク」計画をすすめている。

2020年6月3日、8回目のミッションで米ケネディ宇宙センターから約60基を打ち上げたのに続き、13日にも、9回目のミッションとして約60基を低軌道に送り込んだ。これにより軌道上で稼働可能な衛星は530基を超える。また6回目までに打ち上げられた衛星、合計360基の位置は「starlink satellite map」に示されている。

starlink-system.jpg

スターリンク計画のイメージ

 

2020年末までにブロードバンドインターネットサービスを開始予定

連邦通信委員会(FCC)は、スペースX に対し、2018年に小型通信衛星11943基の運用を認可し、2020年3月には、この衛星ネットワーク用地上基地局を100万カ所設置することも承認している。

スターリンクは、低軌道に多数の通信衛星を配置して大規模なネットワークを構築し、通信衛星の間で情報をやりとりさせる仕組みで、地上のインフラに制約を受けず、世界中に高速ブロードバンドインターネットを提供できるのが特徴だ。2020年末までに北米でサービスを開始し、2021年以降、世界で展開する計画となっている。

スターリンクのような低軌道通信衛星によるインターネットは、気象に影響を受けやすく、高価な既存の衛星インターネットに比べて、レイテンシ(通信の応答時間)が低いとされている。同様の衛星ネットワークの構築に取り組むスタートアップ企業ワンウェブでは平均レイテンシが32ミリ秒を記録した。

しかし、この数値は、平均レイテンシが12〜20ミリ秒の光通信に比べると劣っている。スターリンクのレイテンシは現時点で明らかになっていないが、米国のブロードバンド市場への参入を目指すならば、「平均レイテンシは20ミリ秒未満とする」という既存の基準を下回る必要があるだろう。

デジタルデバイド解消基金の基準を満たすか?

連邦通信委員会は、2020年1月30日、米国の地方部での高速ブロードバンドインターネットの普及を推進し、デジタルデバイド(情報格差)の解消につなげる基金「地方部デジタル機会基金」を創設。今後10年にわたって、地方部での高速ブロードバンドネットワークの構築に総額204億ドル(約2兆1800億円)を投じる。

この基金は、低軌道通信衛星を活用したブロードバンドインターネットも対象となっており、スペースXはその応札に関心を示している。これに対し、連邦通信委員会は、6月9日、「スペースXを含め、衛星インターネット・プロバイダーにも応札する権利はある」と述べる一方で、「『レイテンシは100ミリ秒を下回らなければならない』とする応札基準をスペースXが満たすかどうかについて判断する必要がある」との見解を示している。

SpaceX Starlink 8 Falcon 9 Launch Highlightsの映像

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1 コメント

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Unknown (60yearstarts)
2024-02-06 22:53:04
イーロンマスク氏など富裕層は地球環境が住めなくなるのを知っている。だから、火星に新天地を求めている。つまり、火星の氷をかけることで充分な大気を作り人間が暮らせる環境とする

1970年頃からこの計画は実施されている。
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