北朝鮮、ミサイル発射場復旧の動き=韓国情報機関が報告
北朝鮮北西部の東倉里のミサイル発射場=2018年7月、Airbus DS/38 North提供(AFP時事)
【ソウル、ワシントン時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は5日、北朝鮮北西部・東倉里のミサイル発射場で、撤去した施設の一部を復旧する動きが把握されたことを明らかにした。
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6日付の韓国各紙が非公開懇談会に出席した議員の話として報じた。
国情院は「屋根や扉を取り付けている」と報告。「専門家の立ち会いの下で発射場を廃棄する際の広報効果を高める目的か、あるいは、米国との交渉が失敗した場合にミサイル発射場として再び活用するためとみられる」と説明したという。
一方、米戦略国際問題研究所(CSIS)も5日、ベトナム・ハノイで米朝首脳会談が2月末に開催された直後の今月2日に撮影された人工衛星写真を基に、東倉里の発射場の復旧が急ピッチで進んでいると分析。首脳会談で北朝鮮が求めた制裁解除が拒否されたことを受け、「(米国に屈しない)決意を示そうとしているかもしれない」と指摘した。
昨年9月の南北首脳会談で署名された「平壌共同宣言」は「北朝鮮は、東倉里のエンジン試験場とミサイル発射台を関係国専門家の立ち会いの下に永久に廃棄する」と明記している。
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