半導体大手のルネサスエレクトロニクスが最大で約千人の人員削減を実施する方針を固めたことが4日、分かった。従業員の約5%に相当し、国内事業の縮小に対応する。
人員削減の対象は国内が中心で、間接部門や技術部門などの35歳以上となる見通し。同規模の希望退職の募集は1800人を募った2014年12月以来となる。
同社は東日本大震災で工場が被災し、円高が加わって経営危機に陥った。11~14年に募った希望退職で計1万4000人を減らした。15年3月期以降は連結最終黒字が定着したが、18年6月に山口工場(山口県宇部市)を2~3年後に閉鎖すると発表するなど、事業の再構築を続けている。
世界の半導体市場のうち日本市場の占める割合は約8%と、10年前に比べ半分以下に縮小した。これに伴いルネサスの国内売上高比率は17年12月期に42%と、設立初年度である11年3月期の54%から低下傾向にある。
ルネサスは海外シフトを進めており、17年2月に米インターシルを買収した。18年9月には米インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を67億ドル(約7300億円)で買収すると発表した。IDT買収をめぐっては、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査手続きが米政府機関の一時閉鎖で遅れているが、ルネサスは19年上期中に完了予定としている。
好調だった半導体業界も2019年は世界的な景気後退を受けて伸びは止まると言われているが、劇的な減少はない。
WSTSという、世界半導体市場調査教会と言う組織が、日本の半導体市場動向を公表している。それによると
●2017年の円ベースでの日本の半導体市場は、前年比+17.0%、金額では約4兆1,041億円。
●2018年は円ベースで同+7.6%とプラス成長を継続し、市場規模約4兆4,151億円となるものとみた。
●2019年は前年比+3.8%、市場規模約4兆5,818億円になるものと予測。
なのにルネサスは、次々に人減らしをしている。やはり経営の誤りがあって、経営責任をとらないといけないのでは?
それにしてもなぜ、日本は半導体で失策ばかりしでかしているのであろうか?
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