BBCが、野生動物が急激に滅亡していると報じていた。一方、人類は2018年現在75億人とされ、2100年には112億人とされている。同じ生命でありながら人類だけが勝手な行動をし増え続けている。動物の中には増えずづけると集団自殺するというレミングのような動物がいるが(これは実際は集団自殺ではなく事故という説もあるが)、人間の戦争も創造主が与えたレミングの集団自殺なのか???
ロンドン動物学協会(ZSL)と世界自然保護基金(WWF)がまとめた報告書「生きている惑星」は、1970年に比べ世界の野生動物が60%滅亡し、さらに現在の傾向が続けば、脊椎動物の数は2020年に3分の1になる可能性があると警告している。推計によると、湖や河川、湿地帯に生息する野生動物の減少が最も激しい。生息域の縮小、野生動物の取引、汚染、気候変動など人間活動によるものが原因だとみられている。
WWFで科学と政策を担当するマイク・バレット博士は、「『いつも通り』のままなら、野生動物の減少が続くだろうことはかなり明白だ。しかし、このままでいいという言い訳はもうできないところまで来ていると思う」と語った。バレット博士は、「原因が分かっているし、人間が野生動物や自然に与えている影響の大きさも分かっている。行動するかどうかは私たちにかかっている」と述べた。
一方で、報告書が使った推計方法には批判も出ている。
報告書は、世界の野生動物の状況を総括する目的で、2年に1回発表される。報告書では、3700種に及ぶ鳥類や魚類、哺乳類、両生類、爬虫(はちゅう)類を調査する。これは世界の脊椎動物の約6%に相当する。
報告書は今回、1970年から野生動物の数がどう変化したかを調べた。前回の調査では、野生動物の数は過去40年間で半分になったとしていた。
今回の報告書では減少が続いていることが示されている。
バレット博士は、一部の野生動物がほかの種よりも急速に減少したと指摘した。「淡水の環境で生きる動物が特に減少が激しかった。淡水のみでは、1970年以降81%減少している。これは、どのように水が利用されているか、淡水の循環サイクルからどのように取り出されるかに関わっている。例えばダム建設といった循環サイクルの分断化にもだ」。
報告書は、アフリカゾウやサメについても詳しく述べている。アフリカゾウは密猟によって近年大幅に数を減らしており、サメも乱獲に脅かされている。
報告書は、脊椎動物の数が年平均2%減少していると推計。対策が打たれなかった場合には、野生動物の数は2020年までに、1970年比で67%減少する可能性があると警告する。
ZNLで指標・評価を担当するロビン・フリーマン博士は、「しかしこれは、我々が予想している通りに事態が進む場合であり、乱獲や野生動物の違法取引などの圧力が加われば、傾向はさらに悪化するかもしれない」と述べた。
「野生動物の数は減少傾向にあるが、絶滅したわけではない。これは特に重要だと思う。ほとんどの動物は消滅しつつあるわけではない。したがって何か対策を打つことができる」
しかし、報告書は批判も受けている。
米デューク大学で環境保護学を教えるスチュアート・ピム教授は、野生動物は減少しているものの、データからひとつの減少率を算出するには、飛躍があり過ぎると指摘する。「(報告書の中の)一部の数字は妥当だが、一部の数字はとても、とても疑わしい」。
「例えば、データが集められた場所が案の定、西ヨーロッパに大幅に偏っている。ほかの地域については、データが大幅に減るだけでなく、実際問題、とても、とても疑わしくなる。(中略)南米、熱帯アフリカのものは、ほぼない。端的に言って、熱帯のデータがあまりない。そんなものをまとめようとすれば、数字が何を意味するのかとても、とても分かりにくくなる。ミキサーに投げ込んで、吐き出された数字を使おうとするようなものだ。(中略)これには欠陥がある」
しかし、フリーマン博士は世界中で手に入る最も良いデータを使ったと反論する。
「一部の地域や、一部の種類、例えば熱帯の両性類でデータが欠けているのは、全くその通りだ。しかし、それはデータがないからだ。我々の方法が、数の減少に関する全体的の推計を出すのに最も良い方法だと確信している。効果的に監視できていない種が、実際はもっと減っている可能性は十分ある。しかし、我々の推計よりもはるかに良い状況にあるとしたら、それはかなり意外だ」
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