先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

PCやタブレット導入で教育現場は役に立つか?

2018年03月04日 14時43分21秒 | 日記

タブレットなどICT導入で教育現場が楽になるという。そこで少々中身を見てみた。

まず、教職員の労働時間はかなりの負担になっている。文部科学省の調査によると、1週間あたりの総労働時間は、小学校教員で平均57時間25分、中学校教員で平均63時間18分(2016年度)だった。2006年と比較しても4~5時間ほど増えており、「過労死ライン(月80時間以上の時間外労働)」を超える教員も少なくない。

 
それで、ICTにより成績処理や事務処理などができる校務支援システムやグループウェアを構築し、全小中学校が共同で使うもので、情報共有を進め、クラウド上で教材を共有することで、教員の授業準備の負荷を低減するという。

 
 
 生徒にとっては、」例えば、算数の授業では、図形を学ぶ単元で電子黒板やExcelのグラフ機能を活用。体育では、バスケットボールの試合中に、児童が各選手のパスとシュートの回数をタブレットに記録し、次の試合に向けた作戦を話し合っていた。

 あるいは、理科の授業は「振り子」の周期を計測する実験で、タブレットを使って時間を計測し、結果をExcelでまとめ、Office 365で結果を共有するというものだった。タブレットを片手に実験を楽しそうに行っている様子を見ると、授業を楽しむツールとして、自然に使っているように感じた。休み時間には「Minecraft Education Edition」で遊ぶ生徒もいるようで、児童同士でタブレットの使い方を教え合う時間(授業)もあるそうだ。

 また、 「例えば、台形の面積を求める公式を学ぶ算数の授業では、児童が紙を切ったり貼ったりしながら学べるように、紙の教材を用意します。紙では一回切るのに失敗してしまえば、また新しい紙を使う必要がありますが、デジタルではデータを再利用できます。これだけでも教材作りにかかる時間が、3分の1くらいになると考えています。

 簡単にコピーができる――というのは“デジタル化”の大きなメリットだ。黒板で一斉に教えるような教育ではなく、子供たちが能動的に動いて学んでもらう教育であるならば、それは大きな意味を持つ。生徒は失敗を繰り返しながら、素早くPDCAを回して正解にたどり着ける。一方の教員は先例をコピーしながら、よりよい教材作りへ時間を割くことができるのだ。これこそが、教育における「デジタルトランスフォーメーション」の姿だといえるだろう。

要するに単純にタブレットと導入するのではなく、教員の校務処理ソフトを導入したり、教材ソフトを駆使することで、生徒にも教師に有効かも知れない。

 


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