NHKがWebサイトで中国の2つのプロジェクト、大湾区構想と珠江デルタ構想を結びつける交通網の整備を紹介しているが、2050年中国世界一構想は一歩一歩前進している様に見える。単純に凄いとばかり言ってはおられない。
広東省広州と香港を結ぶ、全長142キロの高速鉄道が開業。これまで2時間余りかかっていた移動時間は最短47分になり、北京や上海など中国本土44の駅から香港に乗り換えなしで行くことが可能になりました。
続いてその1か月後には、広東省珠海で海上大橋の開通が行われ、珠海と香港、そしてマカオを結ぶ橋や海底トンネルなどの全長は55キロ、車で4時間かかっていた珠海と香港がわずか45分で結ばれることになった。
自動車やハイテク産業が盛んな広東省と、国際的な金融センターの香港、それにカジノなど観光が人気のマカオが鉄道や橋でつながり、大湾区の人口は合わせて7000万近く。
東京ベイエリア(東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県)は3500万余りですから、人口規模で見ても東京のおよそ2倍の大都市圏が誕生したことになります。
若者も取り込む中国政府
さらに、中国政府はこうしたインフラ整備と合わせて、人の交流も増やそうと、滞在費や交通費などをすべて負担して香港などの学生を招いてインターンシップを行ったり、起業を目指す若者に資金援助したりしています。
2年前に広東省に移住し、農場の経営を目指す26歳の香港の男性は、地元政府から4000平方メートルの実験用の温室や年80万円ほどの補助金を受給。
男性にとって農業は初めての経験でまだ利益も出ていませんが、「手厚い支援が移住の決め手となった」と話していました。
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